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中東情勢によるリスク・オフの円買い先行。ドル円は4日振りの反落。


【10/13相場概況】

東京時間、ドル円は149.70円台中心に小動き。欧州時間、中東情勢を嫌気し欧米株価が軟調になるとリスク・オフの円買いが進行。NY時間、ドル円は一時149.45円まで下落。その後、米ミシガン大学の消費者期待インフレ率が1年先で3.8%、5年先で3.0%といずれも予想を上振れると、米長期金利が低下幅を縮小し、ドル円は149.74円まで反発。その後は、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが先行し、ドル円は149.45円へと失速。

【10/16相場観】

米CPI(10/12)の予想上振れに続き、米ミシガン大学の消費者期待インフレ率(10/13)も予想上振れとなり一時ドル買いが先行するが、中東情勢を嫌気しセンチメントはやや売り模様。中東情勢に関しては、宗教がらみということもあり根深い問題なので推移は予想がつかないが、長引くと世界経済にも影響がでる。今週・来週は、再来週の日銀金融政策決定会合やFOMCを控え調整の動きと予想するが、中東情勢の推移に関して警戒。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。小さな変化ではあるが先週末149円台後半まで上昇したことで転換線が上昇し基準線との乖離が拡大。上昇に勢いがついてきた感じがする。現時点でトレンド転換の兆しは見あたらない。

中東情勢の推移は気になるところだが、先週の米CPIや先週末の米ミシガン大の消費者期待インフレ率予想上振れから、ドル円の上昇基調継続とみてドル円の上値拡張目途を計測。計測値は、A=127.21-137.91-129.63・B=129.63-145.07-137.23・C=137.23-147.37-144.43・D=144.43-147.87-145.89。昨年10/21の高値151.94円が視野に入ってくる中、第一目標は10/3の高値150.16円で、次がD161.8%の151.45円。

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20231016執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
 

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