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ウォラーFRB理事のハト派発言を受け、ドル円続落。


【11/28相場概況】

東京時間、ドル円は軟調。月末を控えた本邦輸出企業によるドル売りで148円を割り込み147.98円まで下落。その後は買戻しが入り148.30円まで上昇。欧州時間、ドル円は買戻しが先行し148.83円まで上昇。NY時間、米利上げ打ち止め観測が広がる中、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「政策が好位置にあるとの確信を強めている」「インフレ率がさらに数カ月間低下し続ければ、政策金利を引き下げる根拠は十分にある」などと発言すると、米10年債利回りが低下し、ドル円は147.32円まで下落。

【11/29相場観】

タカ派と言われているウォラーFRB理事のハト派発言でドル円は急落。現在執筆時9:25時点では147.01円まで下落。ウォラーFRB理事は利下げ時期が数か月後にくる可能性があると示唆したが、米国が利下げサイクルとなるのは、米国の経済次第となるので、鵜吞みにはできない。しかし、地合いは完全に弱気となったようだ。
 
日足一目均衡表でみると、現在価格が雲下限を割り込み③が逆転となり、「三役逆転」(強い売りシグナル発生)となった。「三役逆転」の条件は①転換線<基準線・②遅行線<26期間前ローソク足・③ローソク足<雲となる。三役逆転や三役好転は、瞬間で解消されることもよくあるので、連続するかが重要。

ドル円の下値目途を計測(AB=フィボナッチリトレースメント・C=フィボナッチエクスパンション・※ダブルトップ)。大きなサポートは二つあり(145円台・137円台)となっており、目先は①146.80(C61.8%)②146.46(ダブルトップの倍下落)③146.29(B38.2%)④146.07(A23.6%)あたりとなる。

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20231129執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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