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ドル円150.77円到達後、円買い介入警戒感で急落となるが堅調。


【10/26相場概況】

東京時間、ドル円は本邦実需筋の買い観測や時間外の米10年債利回り上昇を受け150.77円と年初来高値を更新。その後、政府・日銀による円買い介入警戒感から149.81円まで急落。しかし、直ぐに買戻しが入り150.50円近辺まで買い戻された。欧州時間、ドル円は150円台半ば中心の小動き。NY時間、7-9月期米GDP(米国内総生産)速報値や9月耐久財受注額などが予想を上回ったが、米10年債利回りが低下し、ドル円は売買が交錯する中、150円台での狭いレンジ相場となった。

【10/27相場観】

来週の日銀金融政策決定会合・FOMCを待たずにドル円は150円を突破し150.77円と年初来高値を更新。その後の急落は一時原因不明で、円買い介入とも思われたが、それらしい報道はなく、介入誤認によるアルゴリズムトレードが起動したのではと推測する。下記で解説するがテクニカル分析では上昇傾向継続とみるが、やはり来週の日銀金融政策決定会合・FOMCが年内におけるドル円相場の行方を決める最大のポイントと考えている。来週は激しい動きと予測するが、決め打ちせず、動きを確認してからワンテンポずらして仕掛けるのがいいような気がする。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンドを示唆。昨日一時急落となったが、日足のトレンド変換の兆し程ではないと判断する。テクニカル的にはアセンディングトライアングル(上方三角形)形成と解説したが、上方向のパワーがたまっており、上に噴出したのではないか。来週の予測は難しいが、円買い介入を警戒しながら、じりじりと上値狙う展開とみる。

フィボナッチエクスパンション(拡張)で上値目途計測チャートを更新。昨日解説した第一目標である、C=137.23-147.37-144.43の61.8%_150.69円は到達となった。次の上値目標はD=144.43-147.87-145.89の161.8%_151.45円となるが、マーケットが、円買い介入無しと判断した場合、一気に、昨年10/22の高値151.94円を狙うかもしれない。

情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20231027執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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