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ドル円3日続落、ポジション調整の売り継続で148円前半へ。


【11/20相場概況】

東京時間、ドル円は、5・10日(ゴトー日)の仲値におけるドル買い観測などで149.98円まで上昇となるが、日経平均株価が下げに転じたほか、対人民元でドル売りが活発化したことを受け、先週末安値の149.19円を下抜けて148.70円まで下落。欧州時間、ドル円は米利上打ち止め観測の高まる中、円買い・ドル売りが先行し、ドル円は148.10円まで下落。NY時間、米10年債利回りが上昇したことで、ドル円は148.69円まで戻りを見せたが、148.13円まで失速。

【11/21相場観】

ドル円は、調整の売りが継続。軟調地合いの中、米利上打ち止め観測が意識されたようだ。11/17・11/20の下落は、内部要因(取引参加者の思惑)による動きと見る。相場における下落速度が上昇速度より早いと言われるのは、取引参加者の不安心理が先行するためである。日米金融政策差を考えると、ここから下降トレンドで大きく下げるとは考えていないが、目先の軟調は続きそうだ。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」が解消中。11/17(金)の引け時点で②遅行線が逆転。昨日11/20(月)、①転換線と基準線が同値になり好転が解消。そして、③雲上限148.51円を割り込み、好転解消。一目均衡表のみで判断すると、トレンド逆転である。このまま下落となると、転換線の計測が9期間・基準線の計測が26期間のため11/24(金)に逆転となり、雲下限145.83円を割り込むと、「三役逆転」(強い売りシグナル発生)となる。

リスクシナリオチャートを更新。節目の第一ポイント148.80円を下抜けたため、次の節目ポイントが145.07円前後となる。また、151.72円と151.90円のダブルトップ形成と考えると、ネックラインが149.18円で、トップ(高値)からネックラインの値幅が2.72円となり、下値の目標は146.46円(2.72円×2=5.44円)となる。ちょうどBの38.2%(146.29)レベルとなるので、認識しておきたい。

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20231121執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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