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中国の人民元買い介入強化・NYダウ下落で、ドル円145円台へ失速。


【8/17相場概況】

東京時間、時間外の米10年債の利回り上昇を受け、ドル円は146.56円まで上昇。その後、日経平均の下落などで146.20円まで失速。欧州時間、「中国当局は今週、人民元の急激な変動を防ぐため、国有銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示した」との報道が伝わると、人民元に対してドル売りが先行。ドル円は145.61円まで下落。NY時間、米10年債利回りが上昇すると、ドル円は146.30円まで買い戻された。その後、NYダウ平均が急落すると、リスク回避の円買いが先行し、ドル円は145.63円まで下落。

【8/18相場観】

ドル円は8営業日連騰し、久しぶりの調整の下げ(陰線)となった。日銀による円買い介入警戒感が高まる中、「中国の人民元買い介入」は、ドル円にとって新たな売り材料である。しかし、今の上昇トレンドを変える程のインパクトはないとみる。次のFOMCが9/19-20と時間が空いているので、来週のジャクソンホール会議(8/24-26)でのパウエルFRB議長発言がポイントとなりそう。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」継続。昨日陰線となったが、トレンドに変化はない。雲のネジレは「変化日」といって、トレンドが転換もしくは加速する事があるのだが、8/29と9/13に発生している。8/29はジャクソンホール会議明けの火曜日。9/13は米国のCPIの発表日で、FOMC(9/19-20)に影響を与える最終重要経済指標となるので警戒したい。
 
フィボナッチ計測による上値拡張予測に関しては、まだ大きな変化は無く、146.77円(129.63円-145.07円-137.23円からの上値拡張61.8%)・146.94円(127.21円-137.91円-129.63円からの上値拡張161.8%)・147.33円(138.05円-143.88円-141.50円からの上値拡張100%)が次の目標。

 
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前回分はこちら
20230818執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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