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カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁タカ派発言でドル円138.91円まで上昇

【5/23相場概況】

東京時間、ドル円は138.59円で始まると、朝方138.80円の年初来高値を更新。その後本邦実需の売り観測で下押しとなるが、日経平均の上昇を受け138.87円と高値を更新。午後に入ると日経平均が一転急落となり、リスク回避の円買いが先行しドル円は欧州時間に138.23円まで下落。NY時間、米10年債利回りが上昇し、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「インフレ率が高止まりした場合、追加利上げが必要となる可能性」との発言が伝わると、ドル円は138.91円まで上昇。その後は米10年債利回りの低下などもあり、138円台前半から後半で推移。

【5/24相場観】

昨日、日経平均の上昇から急落には驚かされたが、ドル円のリスク回避的な円買いは思ったより鈍かった。それだけ安値では買い遅れた注文が待ち構えているのかもしれない。5/3のFOMCでは、「利上げ打ち止め」の示唆があったが、インフレが緩まず、ブラード米セントルイス連銀総裁に続きカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁もタカ派発言となり、6月FOMCでの利上げ観測が高まっていることも背景にありそうだ。
 
日足一目均衡表は「三役好転」継続で上昇基調。今年3度目の200日SMA(単純移動平均線)突破だが、今回は失速せずに6営業日200日SMAの上で推移。目先139円が重そうだが、151.94円-127.21円の50%戻し139.57円を付けるのは時間の問題とみる。
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20230524執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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