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FOMC金利据置でタカ派。ドル円140円台回復となるがレンジ内。

【6/14相場概況】

東京・欧州時間、ドル円はFOMCを控え140円を挟む小動き。NY時間、5月米PPI(米卸売物価指数)が前月比▲0.3%/前年同月比1.1%と予想の前月比▲0.1%/前年同月比1.5%を下回ると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行し139.28円まで下落。FOMCでは金利の据え置きが決定。同時に公表された政策金利見通し(ドット・チャート)では2023年末の予想中央値が5.6%と3月の5.1%から引き上げられ、年内に0.25%の利上げが2回実施される可能性が示唆された。米金融引締めが長期化との見方でドル円は140.17円まで上昇。パウエルFRB議長は会見で「ほぼすべての当局者が年内のさらなる利上げは適切だと判断」「インフレ率を2%に戻すには長い道のりがある」「インフレリスクは依然として上向き」「利下げについては2年ほど先の話」などと発言。

【6/15相場観】

注目のFOMCは金利据置で、声明などはタカ派発言。ドル円は素直に反応したが、大方予想の範囲内となった。ターミナルレート(最終利上げ数値)は引き上げられたが、直近のBOC(カナダ中銀)やRBA(オーストラリア準備銀行)などの利上げの流れを考慮すると、サプライズ感はなかった。これで、マーケットは引き続き、各経済指標で利上げの最終時点を探る展開となりそう。また、現在のインフレは粘着性が高いことから、今の高金利の継続が必要なので、「利上げ終了」から、直ぐに「利下げ」とはならないという認識が必要。
 
テクニカル的にみると、138.42-140.93のレンジ内で大きな変化はない。一目均衡表は「三役好転」継続で上昇トレンドを示唆。200SMA(単純移動平均線)を下回らない限り上昇トレンド継続とみる。現在調整期間と予測しているが、いつレンジブレイクしても不思議ではない。微細な変化は、
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20230615執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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