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今(何も作っていないのに)生きている

小さいころからひとりで何かを黙々と作ってた。外遊びも大好きだったが、作りたいものが浮かぶとうれしかった。完成するとがっかりしたこともたくさんあったが、作っているときはすごく幸せだった。

寝食を忘れられること=作ることをしていないと生きていけないと思っていた。それが自分らしく生きることだと思っていた。

美大には行けなかったけど、時給800円の映画館のアルバイトをしながら、年間100万のDTPデザインの専門学校に土日に通い、webデザイナーになった。

その後、UIデザイナーとしてのお給料からお金を捻出して、絵の描き方も習いに行った。

作ることをやめたら人生つまんなくなる。

だから、やめてはならない。生きていられなくなるから。そういう、作れなくなることへのおそれがいつもあった。

でも今、何も作ってないのに生きていけてしまうことに笑ってしまう。強迫観念のように思っていたというのに。

生きている。作りたくても作れない、空虚な自分でも、生きている。

そうは言ってもテーブルの上にはそんなに多くのものは一度には載せられない。今は生きることで精一杯になってる時期なのかもしれない。

だいたいの人が、人生は長いとは言う。
だから焦らず行こう、と。

それでもやっぱり何も作ってない日々は味気ない。だから取り戻す、なるべく早く。

わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。