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#996 行動主義と認知主義のミックス

教育における「学習」の捉え方は、「行動主義」から「認知主義」に変化してきた。

つまり、「躾・身体化の重視」よりも、「認知・頭に訴えることの重視」に転換してきたと言える。

しかし、学校教育では「学習規律」「生活規範」など、「躾・身体化」による要素が必要なものが多いのではないだろうか。※行動主義

もちろん、授業における「学習内容の習得」については、「認知・頭」に訴えることが必要だ。※認知主義

それとは対照的に、「規律」「規範」というものは、冷静に「認知・頭」に訴えられても、子どもはすぐに改善することができないのである。

なので、「規律」「規範」というものは、「躾・身体化」しなければならないものであると言える。

つまり、これまでの「経験」の積み重ねであったり、「習慣」を形成することで、「規律」「規範」を「身体化」していくのである。

しかし、だからといって、認知主義を完全に無視するわけではない。

もちろん、このような「規律」「規範」を指導する際も、理屈・理由・意味を説明するなどの「認知・頭」に訴えることは必要である。

まとめると、「行動主義」を完全に否定するのではなく、「行動主義」と「認知主義」を適度にミックスさせることが重要であると言える。

適切な「経験」「習慣」を重視し、行動主義的に「身体化」していく。

その際は、理屈・理由・意味などを説明し、認知主義的に「頭」に訴える。

この往還が必要なのである。

どちらかを完全に否定する必要はないのだ。

肝に銘じておきたい。

では。

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