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#1498 教師が管理するシステムからの脱却

これまでの教育では、教師が「知識のゲートキーパー」であり、教師を媒介にして子どもたちに知識を伝達してきた。

しかし、ICTの普及により、教師がゲートキーパーにならなくても、子どもたちが自由に知識にアクセスすることができるようになった。

これを「情報技術パラダイム」と呼ぶ。

以前のような旧パラダイムでは、教師がゲートキーパーなので、知識の中身や伝達方法を全て教師が決定していた。

したがって、教師に絶対的な権利があり、子どもたちにいかに効率よく知識を伝達するかが問われていた。

これにより、必然的に教師は「管理者」「監視者」となり、子どもたちの動きをコントロールする必要が出てくる。

なぜなら、自分の管理下に置いて、飼い慣らしておかなければ、自分の手元にある知識を効率よく伝達することができないからである。

このように、旧パラダイムでは、必然的に教師が「強者」「管理者」「監視者」となり、子どもたちを統制してきたのである。

しかし、ICTの普及により、パラダイムシフトが起こる。

教師が知識のゲートキーパーをする必要がなくなったのである。

子どもたちが自分の手元にある一人一台端末を使えば、簡単に知識にアクセスすることが可能となったのだ。

これにより、教師が子どもたちの動きを監視・管理する必要がなくなった。

その代わりに、教師は子どもが知識にアクセスできるよう支援したり、助言したりすることが仕事になったのだ。

子どもたちは自分に合う学習方法で、その時々に必要な知識にアクセスする。

それを教師が見取り、評価・助言・支援していくのである。

したがって、以前のように「管理者」「監視者」として、子どもたちの動きをコントロールする必要がないのである。

今はまさに「情報技術パラダイム」の時代である。

旧パラダイム時代のように、子どもたちを管理・監視する必要はない。

そうではなく、子どもと共に探究することもできるのである。

共に知識にアクセスし、最適解・納得解を探究していくのである。

ぜひとも、旧パラダイムから脱却し、子どもを管理することから卒業していきたい。

では。

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