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#54 班長制度を取り入れよう

学級経営では、教師一人がリーダーシップをとっていても、うまくいかない。

教師と同じく「学級をよりよくしたい」という志をもつ子どもをリーダーにしていきたい。

そんなときは「班長制度」を取り入れよう。

「やる気がある」「学級をよくしたいという信念がある」子どもに班長を経験させ、他の子どもをまとめさせる。

まずは教師から「班長についての説明」をする。

どんな存在なのか。意義や目的は何か。何人つくるか。

これらを事前に子どもたちに伝えるようにする。

そして「選挙」で決めることを伝える。

このとき「推薦」はしない。必ず「立候補」にする。やはり「やる気」が大切なので、「立候補」のみ受け付けることを伝える。

次に「選挙の仕方」を説明する。

どうやって決めるのか。なぜ「立候補」だけなのか。注意点は何か。

これらを伝え、立候補者を募る。

いよいよ立候補者が集まれば、選挙の開始だ。

この選挙で選ばれた子どもが「班長」として、学級を引っ張っていくことになる。

次に班長に仕事を任せる。

話し合いの司会をやらせたり、席替えの人選をさせたり、整列させたり、いろいろな場面で活躍させる。

そして「班長の魅力」を他の子どもにも浸透させていく。

何か月か経てば、次の選挙の予告をする。

このとき、「経験者枠」と「未経験者枠」を用意する。

一度班長になって、さらにまた頑張りたい子どものために「経験者枠」で立候補させる。

そして同じ子どもばかりが班長とならないよう、「未経験者枠」も用意し、リーダー経験を多くの子どもにさせていく。

これを何回か続けることで、学級の半数近くが班長を経験するようになり、自治的な集団へと進化していく。

またこれは「主権者教育」の一環でもある。

若者の選挙離れが叫ばれている今、選挙に興味をもたせたり、自分たちの問題を自分たちの話し合いで解決させる「民主主義」を体験させたりすることができる。

ぜひ、この班長制度を学級経営に取り入れていきたい。では。

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