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#1211 AL的身体性と条件付き説明課題~発散と収束の思考過程を踏んで~
一斉授業中心の時代では、「産業的身体性」として、教師の話を黙って聞くという受動的な身体が重視されてきた。
これからは、AL授業中心の時代だ。
そんな時代では、「AL的身体性」が重視される。
つまり、認知的に思考し、他者と対話をし、内省するという身体性である。
その身体性の中心にあるのは、「他者とのコミュニケーション」である。
したがって、教師はAL授業の価値や素晴らしさを語るよりも、その体験を連続的に保障することが重要となる。
つまり、「価値を語る」のではなく、「身体で覚えさせる」のである。
認知主義的な発想ではなく、行動主義的な発想が重要となる。
子どもたちは、AL授業を何度も何度も体験することで、その価値をまさに身体で覚えていくのである。
こうして「AL的身体性」が培われていく。
そして、そのような身体性を培っていく上で有効なのが「説明課題」である。
それは、授業冒頭に教師から提示される「~について説明しよう」という課題である。
そして、その課題に「〇〇文字以内で」「3つに絞って」などの規模を規定する条件を加える。
これにより、「思考の発散と収束」を余儀なくされるのだ。
まずは、説明課題を解決するための要素を発散的にリストアップする。
その後に、要素同士をつなげ、より高次の次元でまとめる収束過程を経る。
このような「発散と収束の思考過程」を踏むことが重要となる。
この思考過程を踏むことで、「〇〇文字以内」「3つ」などの条件を満たすために、「絞り込み」を行うことができる。
このような思考こそ、AL授業で重視しなければならないのであり、それを身体化していくことに価値があるのである。
ぜひとも、条件付きの説明課題を機能させ、子どもの発散と収束の思考を促し、AL的身体性を培っていきたい。
では。
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