見出し画像

#1525 指名なし討論を仕組む

三好先生の『指名なし討論入門』を読んだ。

以下にポイントを整理していく。

・討論:結論を出す必要はない ※自分なりの結論を出す
 討議:結論を出す必要がある ※学級会など

・討論授業のステップ
 (1)教材について知る:「話し合ってみたい」と思える魅力的な教材提示
 (2)教師が発問する:二項対立が基本 ※「~べき」を使うとよい
 (3)立場を明らかにする
  ①ノートに自分の立場を書く ②挙手で人数を確認する
 (4)自分の考えを書く
  ①意見+理由・根拠 ②机間巡視と承認 ③箇条書きでたくさん書く
 (5)ペアやグループで話し合う
  ①意見を言い合う ②問いかけ合う
 (6)人数の少ない立場が発表する
 (7)人数の多い立場が発表する ※反対意見はまだ言わない
 (8)自由に討論する ※発表回数の少ない人が優先
 (9)討論をまとめる
  ①再度、立場の確認をする ②教師の見解を述べる(正解ではない)
 (10)振り返りを書く

・教師の役割 ※ファシリテーター
 ①考えるヒントを出す
 ②討論の進路を修正する
 ③「話したい」気持ちをペアで消化させる
 ④板書にまとめる ※板書の際は、縦書きでも横書きでも半分に分ける

・討論の質を高める工夫
 ①立場が分かるように可視化する(数直線とネームプレートなど)
 ②交流を豊かにする:「同じ立場」「異なる立場」「ペアやグループ」
 ③聞きながらメモをとる:板書式、箇条書き式、枠式
 ④討論の言葉を育てる:「子どもの発表から」「先生のおすすめ」

・討論で使える言葉
 ①接続(前の人の言葉につなげる)
 ②追求(相手の意見に切り込む)
 ③質問(オープンクエスチョン)
 ④転換(話題を変える)
 ⑤根拠(根拠を述べる)
 ⑥確認(事実を確認する)
 ⑦総括(話をまとめる)
 ⑧反論(反対側の立場が出してくる主張を予想する)

以上、討論の授業を実践する際のヒントにしたい。

では。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?