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読書メモ:安宅和人氏著書「シン・ニホン」Part①

安宅和人氏 著書 「シン・ニホン」のメモです。
読んでいる進行度に合わせて何回かメモを残します。

第1章:データ×AIが人類を再び解き放つ――時代の全体感と変化の本質

この章の冒頭では囲碁AIである「AlphaGo」が世界トップレベルの棋士に勝利した話を例にして計算機、情報科学の進化、ビッグデータ時代の到来がもうすぐ近くに来ていることをを訴えるとこから始まる。

データ×AIの世界ではすべての変化が指数関数的(exponential)に起きる。5年、10年で数倍という変化ではなく、一桁二桁変わるということだ。
  2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』26Pより引用

◇データ×AIの世界にておいてはグラフでいう直線的な右肩上がりの図では    なく、緩やかな変化から急に直上的な変化が起きる。
◇人類史におけるここ最近の200年において生産性は50~100倍に伸びており、ここからまた数十年でも大きな変化が予測される。

言ってみれば計算機×アルゴリズム×データ=AIということになる。データとAIは表裏一体なのだ。日本の新聞などのメディアはAIと連呼しているがミスリーディングであることが多いと言わざるをえない。
  2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』31Pより引用

◇これは別の本でも読んだことがある。つい頭の中で想像してしまういわゆる「万能なAI」「汎用的なAI」は今の技術じゃかなり難しい模様
◇「今どきのAI」は高い計算性能(半導体の性能とかに依存するのかな?)と大量の情報(所謂ビックデータ)と目的が必要
◇例えば農業が農機で自動化したみたいな変化が今の世の中に起こっていて、データ×AI化により正確に、早くなるものが大量にでてくる

商品やサービスの提供者側からすると、これはある種、大きな成長、収益拡大のチャンスでもある。多くの商品やサービスは売り切るだけでなく、このように販売後もサービスからの収益が発生するようになる。
  2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』44Pより引用

◇ここではソニーのaiboのサブスクを取り上げているが、ソニーの場合PSストアがまさにそれだと思う
◇売り切りから継続課金へは今の株価が伸びている企業における共通点
◇継続が大事ということは顧客との関係構築、買付後の関係継続、深耕が大事になると思う(ヒューマンタッチ、人間的な接点がこれまで以上にビジネスでの価値創造、価値提供の中心になっていく。)
◇一個でも多くのユーザーに支持されたサービスを発信できれば、そのサービスから集まるデータを活用して他にも活かせる

第2章:「第二の黒船」にどう挑むか――日本の現状と勝ち筋

この章の冒頭は「世界トップ30ヶ国のGDP推移」と「各国一人当たりGDPランキング」を図で示して、今の日本の生産性は世界的に見て相対的にどの立ち位置なのか伝えるところから始まる。

国として生み出す付加価値の総和、すなわちGDPを見てみよう。世界的にアップトレンドの中、日本だけが伸ばせないという若干衝撃的な状態が25年ほど続いている。しかも直近のトレンドが特によくない。まもなくドイツに並ばれかねない状況だ。
  2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』68Pより引用

◇日本の一人あたりのGDPもかなり低い1960年頃の水準(順位が)になっている
◇ここ15年世界的に生産性が高まっているのにもかかわらず日本が下降気味
◇逆にやるべきことをやっていないから、伸びしろが大きいよと著書にはかいてある。
◇伝統を重んじるのもいいけど、悪くて古い慣習が残っているのも数値的に事実っぽい

このデータ×AI世界でのKFS(Keys for Success;成功のカギ)は次の3つだ。
第一に、さまざまなところから多様なビッグデータが取れ、いろいろな用途に使えること。
第二に、圧倒的なデータ処理力をもっていること。データ処理力とは技術であるコスト競争力だ。
第三にこれらの利活用の仕組みを作り、回す世界トップレベルの情報科学、サイエンティスト、そしてデータエンジニアがいるということだ。

2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』99、100Pより引用

◇もっとも大きなデータを生んでいるのがスマホ上だけど、日本のプラットフォーマーは世界レベルでは競り合うことができていない
◇Uber、Airbnbのようなシェアリングビジネスは制限が多い、既得権益を守る為に成長が立ち遅れているみたい
◇自動走行、ドローンもそもそも日本の街づくりには適していない、電気代も高くデータ処理のコストが高い
◇エンジニア、専門家が少ない、理数素養のある学生の割合が少ない、学生時代の理数へのアレルギーがある人が多いんかな?(自分は商業高校だった)

ではこれからどうなるかといえば、産業革命同様のフェーズ2、フェーズ3が来ることはほぼ間違いない。すなわちこれらフェーズ1で生み出された技術があらゆる分野、空間、機能に広まっていく。すべての空間、機能、サービスが半ば感覚を持ちスマート化するようになる。
2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』117Pより引用

◇フェーズ1はデータ×AIが進展すること、フェーズ2は二次適応が進むこと。(サービスへの浸透)、フェーズ3はエコシステムの構築(複雑な生態系、つまり新しく生まれたサービス、技術などがつながりあってシステムを構築していくこと)
◇日本は産業革命期においてもフェーズ1にはさんかしていない、しかしフェーズ2から参加して瞬く間に勝利の道をかけあがった。
◇ソニーはそういう意味では産業革命期におけるフェーズ2→フェーズ3の勝者だと思う

ここで大切になるのが妄想力だ。1つ認識されていない日本の強みは、この国は3歳児くらいから、このもう速力を半ば英才教育している珍しい国だということだ。
2020年 ニューズピックス出版 安宅和人 『シン・ニホン』130Pより引用

◇日本の漫画やアニメ文化は小さいころからの妄想力を鍛える一つのきっかけになっている。
◇日本は参入は遅くてもやり始めれば世界トップレベルまで行く力がある。(仏教、新幹線、AV機器、車産業とか)

とりあえず今回のメモはここまで、それにしてもこの本とても面白いけれど、中々に難しいから色々調べてながら読まなきゃ分らんところが多くなってしまう。
後、noteの機能も色々使いこなしてみたいな。

とりあえず、地道に気になるとこだけ読んでいきましょ。

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