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BAYONETS インタビュー #SMDnight2018

ハードコアやパンクにおいて根底にあるものは様々な体制や権力、システムなんかに対するフラストレーションや怒りだと今でも思っているし(もちろん細分化するとキリないが)、その種類や規模感だったりは様々だが、そこから派生して多岐に渡る表現方法を考えてみても、どちらかといえば「シリアス」なものが占めているものが多く、またそういった緊張感あふれる真剣な様が、音やライブに表れる様子に胸を打たれてドップリとハマっていった方も少なくないと思う。

ただそういったある種の「正義」ともいえるようなものに対して、元々がヤンチャな捻くれ者が集いやすいといったことも合わさってか、シリアスな空気感へ唾を吐くようにシニカルな態度をブツけてみたり、ある種のユーモアやギャグをもって個性を輝かすようなバンドが現れるようになったのもまた事実。GANG GREENなんかは正にそんな感じだったのかなと想像するに容易いし(GG Allinなんかも入れて良いと思う)、そういったハードコアやパンクといった世界の中では元々タブーやNGとされるようなことに挑戦したアーティストたちは、少なくとも商業化、形骸化していったシーンに一石を投じたかったのかなと想いを巡らせる。

降神がHIPHOPの枠組みの中で全盛期を迎えていた頃、志人がライブ中に「ユーモアこそが世界を救うんだ」といったMC(朗読?)をしていたのがとても印象に残っている。それを自分に置き換えても、確かにそうかもなと納得してしまうような場面が人生において沢山あった。これは手段としての笑いではなく、コミックバンドとかエンタメの話でもなくて、姿勢とか態度の話。要するに何が言いたいのかというと、今回は「POGO OR DIE」7ep(フルレングス!)のレコ発としてCOMMUNITY TRUSTとともに横浜からやってくるBAYONETSのこと。Oiやスキンズを基調にハードコアパンクの突進力やラフな部分が合わさり、豪快に振り切れたスタイルが最高にイカしているバンドだが、ビール片手に肩を組みガハハと笑い合えるような、そういう雰囲気をバンド全体が纏っている。

時に身内ノリだなんだのって話はよくでてくるものだが、腹を抱えて笑えることはやっぱり小さなコミュニティで起こる仲間や出来事の方が圧倒的に多いし、それは全国各地津々浦々で起こっていることでもある。ローカル同士が密かに緩やかに、共鳴して繋がっているこの感じ。やっぱりユーモアは大切なんだなと、これまたじんわりと感じるのだ。BAYONETSはETERNAL BのKEN ONE氏が新たに立ち上げたAAHC(ALL AGES HARDCORE)レーベルの第一弾リリースとして注目が高まる中、2年ぶりのSMDnight。今回は特別に音声でのインタビューとしてお届け。各質問に対しての返答内容はもちろんのこと、言葉のチョイスや間のとり方など彼らの魅力が大いに詰まった、おフザけ度10000%の(苦笑)インタビュー。全てお耳ダンボでお聞き下さいませ。ではどうぞ。

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BAYONETS

※下記はともに所属レーベルのALL AGES HARDCORE
Twitter:https://twitter.com/allageshardcore
HP:https://book.allageshardcore.com/

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