感覚がババアになって嬉しい話
口が汚くてすみませんが、この嬉しさを黙っていられませんのでシェアさせてください。
この感覚はお年寄りのものと思ってたのです、すみません。
「自然を満喫」「絶景を堪能」「おいしい空気」
こんな感覚が私の人生で皆無でした。
空気がうまいなんてどこの公園や絶景にいっても感じなかった。
自然を見ても、「木があるね」で終わり。
旅行は好きでしたがあくまで何か自分にとって体感できる楽しいもの(マリンスポーツやテーマパークなど)がないと特に面白いとも感じなかったのです。
などと言ったらこいつ人間か?
と思われるのであまり口に出せませんでした。
なので「山登り」「トラッキング」なども興味なし。鹿児島の屋久杉を見に行きましたが完全に向いてない。と、行った後で後悔しました。(めちゃきつかったわりに、特に感動はなかった)
オーストラリアを1週したときはそれはまぁ素晴らしい景色にたくさん出会いました。
車を所持していた為、ツアーでは行けないような所にたくさん行ったし、絶景に出会いました。
が、なんとも思いませんでした。
あーーー
あの時のわたしアホーーー
今なら分かる!!
子供が生まれて、本当に引きこもるようになって、考え方も常識もぜーーんぶひっくりかえったあの時。
いつだか山奥の公園に子供と行った時。
緑がすごく素敵に見えて心地よかったんです。
風景全体を見て、心が落ち着く。
こんな感覚があったなんて。
別になにもしていないのに、気分が良くなるこの感覚。
昔なら退屈すぎて耐えられなかったであろうこの時間。これは何ーー!
なんで変わったのかはわかりませんが、自分自身が変化したことは感じました。
そして今まで不思議に思ってた事が理解できたんです。
なぜみんなこうも自然が好きなのだろう。楽しくもなにもないのに。
「自然を楽しむ」とは何ぞや?
から実際に楽しめる体になった。
わたしにとってこれは画期的な変化のひとつでした(こんなことは多々あるのだが)
家族で旅行に行ったとき、産後1年くらいだったと思います。
そこは何もない自然の中にたたずむ旅館で、私は完全に料理と中のキッズスペース目当てで予約をしたのですがそこには絶景がありました。
私は初めて「旅行」で「自然を満喫」という感覚をそこで感じたのです。
あーーー
これが良いから、みんな来てるんだね!!
今までなんともったいない事をしてきてしまったんだ…
そしてなんて今さらなんだ…
これが普通だったんだ。
普通に一歩近づいた!!
私は嬉しくなって夫に言いました。
「自然っていいよね!こんなに癒されるなんて!そう思わないかい!!」
「思わない」
そうだった…
夫も私と同じタイプだった!!!!!
しかしいつかわかってくれると信じてしつこく言い続けています。
「この緑見てご覧よ。素敵じゃないか」
「空気がおいしいよ」
「癒されるよね」
「そうだね」と言ってる夫は
特に興味なさそうに子供の世話をしてくれるのでした。
ありがたし…
私は自然に興味を奪われ、その間現実を見ていた夫に心で謝っておきました。
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