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#15 自分の本当の声は、自分には聞こえていない?(AとBの話)

ご自分の声を録音した事はありませんか?
録音した自分の声は、すごく変な声に聞こえます。
それは何故でしょうか?

約20年以上現役クラブ歌手をしております平山テリです。

あなたの口から発する声をAとします。
あなたの声帯から骨を伝わって耳に聞こえる音をBとします。
あなたには、A+Bの声が聞こえています。しかし、自分以外の人には、Aの声しか聞こえていません。録音した音もAのみの声です。
骨伝導で伝わる自分の声がプラスされていたので、自分には違う声に聞こえていたんです。
自分にいい声に聞こえていても、実際にはAが、いい声になっているかどうかは自分ではわからないという事です。ここに、ボイトレの先生が必要な理由があります。ボイトレを受ける時、正しい声を自分ではない第三者である先生にジャッジして頂く。これが、最も大事なことなのです。自分で納得するには、必ず録音する事が必要です。(録音を、嫌がるボイトレ先生もおられますが、私は必ず録音してもらっています。)

このAとBの話(勝手に命名)を、私に教えてくれる先生は誰1人いませんでした。それで、何年も無駄にしてしまいました。汗。

「今の声が正しいよ」と、先生が言ってくださっても、自分にはいいとは思えない音質なので、どうしても信じられなかったのです。

以下とても大事な事なので、これから勉強する方、特にボイストレーナーになる方は是非ご覧ください。


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