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praktica MTL5 初陣

 m42マウントの一眼があまりに欲しくて初めて買った一台がこれ

PrakticaのMTL5、東ドイツ製、また変なカメラにしてしまった。素直にPentax SPやらFujica ST801を買うことも考えたのだが、内なるロマンが許してくれなかった。

真四角に切り出しただけのボディとか、何故か前面についてるシャッターとか、ほんとに魅力的なデザインしてる。いかにも工業製品なのがたまらない。共産圏のカメラ素敵すぎる。

見た目はいかついけどボディはプラスチック使ってるから軽い、意外に安っぽい。なんなら安っぽいのが良い。

個人的な推しポイントは巻き上げレバーの感触。最初は軽く、押し込むときだけ少し重くなる。指に歯車の回ってる感じが伝わって、回し切るとガチャンという無骨な音に合わせてスコーンと高い音が鳴る。

口にすると難しい、巻き上げというよりかはコッキングと言った方がしっくりくるんだけど、あんまり伝わらないか。

シャッター音とミラーショックはあんまり一眼持ってないから分かんないけど多分バカでかい。
どっかのブログで下品なシャッター音と書かれてたのには笑ってしまった。いや確かに言われてみれば品はないけど
音も衝撃もでかけりゃでかいほどかっこいいに決まってる。私はメカメカしい、兵器みたいなカメラの方が好きなのだ。

レンズは同じくPentacon製の50mm f1.8
安くて評判の良いレンズだしどうせならと同じメーカーで揃えてみた。銀のリングが入ってるのがイカしてる、遥々ドイツから輸入したけど状態もかなり良い。一応安いし。

というかレンズの相場がそもそも高すぎる。5000円でめちゃ安いらしいが学生にとっての5000円は結構迷う。20000円以内なら安いみたいな風潮が怖い。
でも当時、技術の粋を集めたレンズがいま学生でも手の届く値段になってると考えれば確かに相当安い気もする。趣味としてコスパが良いのか悪いのか分からない。

初陣とはいえこのご時世だと迂闊な所は行けないので、人がいない山奥の神社やら寺やら廃墟やらに車で行ってきた。

フィルムはkodakのcolorplus200
これは秩父飯能の竹寺とかいうとこ

感光がすごい
このお寺、本当に誰にも会わなかった。
もっと奥にハイキングコースあったんだけど熊出没注意って書いてあったのでおとなしく帰った。

開放で撮ってみた、若干ピンボケ?
明るいレンズ使ったの初めてなのでこんなボケると思わなかった、驚き。

そう、そういえばこの時雨降ってたから撮るのえらい大変だったんだ。雰囲気はあったけど

こっからは違う日、奥多摩行った時の

2枚目はレタッチしてます

だいぶ感光してるなぁ
でも良い写りしてる

こっからは前から使ってみたかったモノクロのフィルム、ILFORDのXP2を使ってみた
モノクロ初挑戦である

みとうさんぐち駅っていう奥多摩でそこそこ有名な廃ロープウェイ駅なんだけど、とてもよかった。
初めて撮ったけど、モノクロの写り好きすぎる廃墟とかぴったりなんじゃなかろうか。

しかしまあ感光がすごい、少し光が強いとバンバン入ってくるしモノクロだと顕著だ

何が起きたんだという白さ
これは単に1枚目だったから空撮りが足りなかったのかも

家のアンプ、このくらいの光ならまあ

これらは近所散歩した時の
2枚目はバックに夕暮れと電柱が綺麗に写る予定だったんだけどボケすぎてしまった
何でも開放で撮りゃ良いって訳じゃないんだな

車から非常に適当に撮った
白黒いい

レンズの写りは大満足なんだけど、いかんせん感光が酷い。とりあえず四苦八苦しながらモルトを替えてみる。

家にプラモデル用のシンナーとかシール剥がし液があったのでそれで代用。デリケートなミラー部分のモルトは替えられてたから、フィルム室のモルトだけ替える。

何やらモルトはフェルト紙であればいいそうなので、棚から小学生の頃の習字セットを引っ張り出してきてフェルトの下敷きを切り捌いた。

動画とか参考に見よう見まねでやってみたが果たして治ってるだろうか
次のフィルムも感光してたらやだなぁ

まあ手間がかかった分愛着が増すと思えば
感光も味の一つ

しかしモノクロいいなぁ
モノクロで廃墟を撮りまくりたい

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