ねーはんず。ご紹介 その2
こんにちは。
創作系寺嫁のゆかでございます。
今月も、たつきくんに引き続き、「ねーはんず。」のご紹介をしたいと思います。
今月ご紹介するのは、参拝記念絵のトップバッターを飾った「ねーはんず。」の「ビャクゾー」くんです。
のんびりやでひなたぼっこが大好き。
ともみさん曰く、「クレヨンしんちゃんのぼーちゃんや、忍たま乱太郎のしんべえポジション」だそうです。
長老枠じゃないの?と聞けば、それは「シーラ貫主」がいるから、とのこと……。
シーラ貫主はねーはんず。じゃないって言ってたのになぁ……。
「ねーはんず。」は、欣浄寺に伝わる涅槃図にいる動物をモデルにしてキャラクター化しております。
なんとこの涅槃図、作成年が江戸中期!
いまでこそ、ぞうさんはこどもたちに人気のどうぶつですが、当時の人々は象などという動物を見たことがありませんでした。
当然、伝聞で描くわけですね。
おそらく、この涅槃図を描いた絵師は、とても勉強していたのでしょう。
「象という生き物は、とても大きく、鼻が長く、牙がある。そして、耳も薄く巨大で、それは大きな桐の葉のようだ」
等と書かれている文献を読んで、それを忠実に再現したのだと分かります。
ええ、なんせ、涅槃図の象の耳は、葉脈まで再現された大きな桐の葉が描かれているのですから。
体が白いのは、お釈迦様を乗せた象が白かったという仏教的な逸話があるからです。古来から、そういった神聖な動物はアルビノとして描かれることが多々ありますので、この白い象もそういう意味で白く塗られたのでしょう。
そういう、涅槃図独自の絵柄をもとにして描いているため、こちらの「ビャクゾー」くんも、本来のぞうさんとはちょっと違います。
チャームポイントのはっぱのおみみはきちんと再現。
えへっといいたげなおめめの形も、涅槃図そのままです。
ちなみに、この涅槃図ですが、3月の中旬の約一週間だけ、本堂内に掛けられます。同行さん(うちのお寺では檀家さんのことをこういいます)の中にも、見たことがない方が多いのではないでしょうか。
もし、幸運にも参拝のおりに掛けられていましたら、ぜひお近くまで寄って見てみてくださいね。
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