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御朱印ってご存じですか?


みなさま、こんにちは。創作系寺嫁のゆかでございます。

この前、御朱印についてともみさんと話をしていました。
便宜上、御朱印と言っていますが、欣浄寺では、「参拝記念」として参拝してくださった方へ、記念の絵を描く、というものです。

欣浄寺にお越しの方に尋ねてみますと、記念の絵をもらえる御朱印、または参拝記念というものは、ここ数年で数が増えてきたものだそうで、
5年ほど前から見かけるようになった、と言います。

「絵の御朱印なんて、珍しいですものね~」と頷きながら聞いていた私ですが、そもそも、絵どころか、文字の御朱印も、よくご存じない方が多いのではないか、と思い至りました。

少なくとも、私の友人で、「御朱印集めが趣味です」という人はおりません。一緒に旅行に行った友人もいますが、誰も、「ちょっと社務所で御朱印いただいてくるから待っててね」などとは言いだしませんでしたし、
「どこに行くー?」と話している間に、「御朱印いただけるところがいいんだけど…」と言い出す友人もいませんでした。

もしかして、「御朱印」自体を知らない人もいるのでは??

と思い至った私は、目から鱗が落ちるような思いでした。

ということで、今回は「御朱印」について少しお伝えしようと思います。

そもそも、御朱印とは、読んで字のごとく、朱色のインクで押された印のことです。
寺社仏閣の名前が彫られており、その印を持っていれば、その寺社仏閣に参拝・参詣した証拠となります。

私はこのお寺・神社に、きちんと詣でましたよ、という証です。

あの、「仁和寺にある法師」も、御朱印をもらって帰ろうと思っていたら、ちゃんと神社までたどり着けていたかもしれませんね。

そんな「御朱印」ですが、現代まで残る最も原型に近いものは、伊勢神宮の内宮・外宮の御朱印でしょう。

パッと見、四角い朱色のハンコがポンと押されてあるだけのそっけないものに見えますが、これが本来の「御朱印」です。

東大寺などのいわゆる観光寺では、ご本尊のお名前を書き入れる文字のものが主流ですし、達筆な字がたくさん並んでいる御朱印に慣れている方が見れば、そのそっけなさに「手抜きだ!」と怒ることもあるそうです。
いやはや、罰当たりなことを考える人もいるものですね。

わたしなんかはつい、元祖御朱印!の風情を今も残している由緒正しい御朱印として、むしろ日本人として誇れる御朱印なのだと思うのですが……。

この、文字や印のみの御朱印は、300円~600円ほどで書き入れてもらえるようですので、もし興味がある方はどうぞいただいてみてください。

旅行なんかめったに行かないわ、と思っても、
案外自分の家の近くの神社やお寺にも、御朱印をしているところがあるかもしれませんよ。

始めるための作法はありません。
良識ある日本人としてのふるまいができればそれでOKです。

御朱印帳は、気が付かないだけで思ったよりもあちこちに売っていますよ。
本屋さんとか、文房具屋さんとか、お土産物屋さんにも売っています。
寺社仏閣にオリジナルのものを売っているところもありますので、ぜひ気に入ったものを選んでみてください。

新しい楽しみが、あなたの生活を彩り始めるかもしれません。

さて、今回はこの辺で。
みなさまの過ごす日が、少しでも明るくなりますように。



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