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イシニクル に来る?

口に出して言いたい日本語。声に出してみてね。せーのっ。

「ペグマタイト岩脈(がんみゃく)」

ほ~ら、気持ちいい。

それはいったい何なのか?
ペグマタイトとは、「巨晶花崗岩」とも呼ばれる石英や長石など鉱物を主成分とした非常に大きな結晶が集合した岩石のことです。
福島県の阿武隈山地はペグマタイトを産出する地域で、郡山市の鹿島大神宮のペグマタイト岩脈は国の天然記念物に指定されており有名です。石川町は「日本三大ペグマタイト鉱物産地」として知られています。

って、文字で読んでもよーわからん。
でも気持ちいいからつい口ずさんじゃう「ペグマタイト岩脈」。
気になりつつ、調べもしなかったワタクシでしたが。

ふふふ。ここに行ったら、ちょっとわかっちゃった。

「イシニクル」
石川町歴史民俗資料館

私の住むところ(郡山市の南のはずれ)から車で約40分。
この4月に移転オープンしたという石川町の施設です。

facebookか何かで誰かの投稿で見つけたのをきっかけに調べてみたところ、こんな動画も。

宮崎美子さんのYouTubeチャンネルです。2部構成なので、続けてどうぞ。
オープンの式典で講演されたようです。宮崎美子さんは石好きなんですって。へー知らなかったなあ。

宮崎美子さんが石(宝石とかじゃなくてガチの岩石、鉱物)にきゃいきゃいしているのが楽しくて、俄然行きたくなってしまったのです。
石川町のこの鉱山跡にもいきたいなあ。(私が歩行で入れるかは別として)

2024.6.27午後に足を運んできました。

団体さんが二組立て続けに入ってきて、にぎやかだったのですが、そのほかのお客さんはあんまりいなかったみたい。
今回は入館無料。6月末まで無料だそうです。
それ以降は、一般300円、小中高生、手帳保持者150円。
新しい施設なので、バリアフリー的には問題なく、トイレもきれいでした。

案内ロボットがいた(あった)ので、動かしてみました。
ロボットにくっついて歩いて、説明をふんふん聞くのが、ちょっと楽しかったです。じっくり見るには慌ただしいので、一回りロボット解説を楽しんだ後で、改めて自分のペースでじっくり見て回りました。

動いているのが可愛いのに動画が貼れない!(貼り方分からない)

最初に映像シアターで8分程度の概説ビデオを見てからスタート。
このビデオが分かりやすくて、これを見てから見学を始めるのが良かったです。

最初は、石川町の歴史や石川が生んだ偉人の解説。
これが意外に(失礼な)面白くて。
石川町が自由民権運動の盛んな地域だったとか、鉱物の魅力を伝えた先生の紹介とか。あと、地域の寺社で狛犬を掘っている石工さんの紹介とか。狛犬を巡って歩きたくなる!

鉱山跡の複製模型(?)があったり。

石川で採れた鉱物も展示されていますし、世界中からやってきた鉱物も展示されています。見事!

触ったりできるコーナーもありました。

スイッチを押して紫外線ライトをつけると光る石たち。

入り口から入って、展示室と反対側の奥に「美術展示室」もありました。
看板も何も出ていず恐る恐る入っていったら、展示しているじゃないですか!
石川出身の久野修男(ひさののぶお)さんの絵が展示されていました。
今見ると、宮崎美子さんの動画の2回目、宮崎さんの控室的なところが美術展示室ですね。絵画も映っています。


入り口の岩石。ぐにゃっとなっているところがカッコイイ…!


楽しかったなあ…!

サーッと見ちゃえばあっという間の展示室一つのこじんまりした展示でした。
が、じっくり解説を読んだり、触れるものは片っ端から触ってみたり、とことん楽しんでみると、奥深い。
触って体験できるものと言えば、VRを使った鉱山跡疑似体験もあったのですが、なんかうまく使えなかったわ。

もう少し石のことや地質学的なことが分かってみたら、更に面白いのかなあ。
今回歴史的な展示はさ~っと飛ばして見てきちゃいましたが、気になる人物のことももっと調べてみたい気分になりました。石工さんの作品も回ってみたくなったし。

石川町を色々と歩いてみたくなりました。
そして、イシニクルにもまた行ってみたいです。

イシニクル(歴史民俗資料館)
歴史民俗資料館|石川町 (town.ishikawa.fukushima.jp)
住 所福島県石川郡石川町字長久保96
電 話0247-26-3768


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