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人間の体はどこまで機械の体へと置き換わっていくのか

皆さんも感じたことがあるかもしれませんが、体の衰えは容赦ないものです。その実感と、そして、いつの日か可能性となる未来について語りたいと思います。

最初に、私の肩の状況から話を始めましょう。40代の頃から始まった左肩の痛みが、気がつけばとうとう五十肩に昇格しました。かつての痛みといったら四十肩だと思っていましたが、今では歳とともに進化し、名実ともに五十肩となったのです。ここまではまだ笑い話にできますが、それが日常生活に支障をきたすようになると笑えなくなりますよね。

整体に通ってみたところ、運動不足が原因だとのこと。私の肩は常にこっており、それに加えて腰も痛む。階段を上るのさえ困難となり、毎年、体が衰えていく一方であることを痛感しています。老眼は老眼鏡で補えるものの、筋肉の衰えに対抗する手段は何もない。こうなると、かつて子供の頃にあこがれた、機械の体が欲しくなるものです。

小学生の頃、私はアニメやマンガの世界に夢中でした。松本零士原作、アニメ化もされた「銀河鉄道999」では、主人公の星野鉄郎が強靭な体を手に入れるため、機械の体をただでくれるという惑星ラーメタルへ旅立ちます。これは子供心に大いなるインパクトを与えました。また、石ノ森章太郎の描く「仮面ライダー」では、主人公が改造人間として機械の体になり、手塚治虫の「火の鳥」では、人間が機械の体になってしまい苦悩する様が描かれていました。これらの作品を通して、人間と機械との関係性、そしてその可能性について深く考えさせられました。

さて、現在の私は50歳となりました。これまで忠実に動いてくれた体には少々ガタがきています。しかし、科学の進歩

とともに人間の平均寿命は延び続け、現在では人生100年時代と言われています。私もあと50年はこの体で生きていくつもりです。この先、体力が落ちていくのを防ぐために定期的なメンテナンスを行い、交換可能な部位は交換し、補助具を駆使しながら生活していくしかないのです。

機械の体というと、失われた体の機能を補うものと思われがちですが、実はその範囲はさらに広がっています。現在では、人間が本来持つ5本の指や2本の腕を超え、3本目の腕や6本目の指、あるいはしっぽなどを追加するといった、体の機能を拡張する研究も行われています。

これは非常に興味深いことです。人間の体が衰えていく中で、テクノロジーがそれを補い、さらに拡張する。これはまさに私が子供の頃から夢見ていたことです。

最後に

メーテル、僕を機械の体をくれる星に連れて行ってください。少なくとも、この痛む肩だけでも機械にしてもらえませんか? そうすれば、これからの人生をもっと有意義に、そして、身体的な痛みから解放されて過ごすことができるのではないでしょうか。

鋼の錬金術師の腕


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