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ハムスターの介護と向き合い、人生を学ぶ。


うちのハムスターが老化して要介護状態になっていることは、
先日来noteでも書いているところです。

今日は若干固形物も食べているのですが
(とはいえ、きゅうりやにんじんなので、
どう考えれば良いのか)、
一昨日や昨日は、流動食しか食べませんでした。

これすら食べなくなったらどうする?
という問題が、私に突きつけられました。

介護士の資格を持ちながら
保護猫活動をしている友人に相談しました。

強制給餌や点滴という方法があると言われました。
そこまでするかどうかは、私の判断になると。

強制給餌は、
病気などにより食べられなくなったペットに
よくやる方法です。

食べられなくなったハムスターに対しても
保定をして、シリンジを使って
口に流動食を流し込むという方法で
強制給餌するのをネットで見たことがあります。

点滴は、病院で栄養剤を入れてもらうことになります。
一度、うちのハムがあまりペレットを食べないときに
病院に連れて行ったら、されたことがありました。
(あっという間に終わりました)。

食べることは生きること。
食べなくなれば必要なエネルギーを
摂ることができません。

お迎えまでのカウントダウンが始まった
と思わざるを得ないでしょう。

それを少しでも遠ざけるための
強制給餌や点滴。

うちのハムが本当に何も食べなくなったときに
自分はそれをするか?

答はNOでした。

これらは、人間にとっては、
胃瘻のようなものでしょう。

自分が歳をとって食べる力がなくなったとき、
胃瘻されたいか?
と考えました。

嫌でした。

食べる力がなくなったのであれば、
もうそっと逝かせてほしい。
そう思いました。

おそらくうちのハムもそれは同じでしょう。

もうこの世に何の未練もなく、
天国に旅立つ準備を
心身ともに始めようという時に、
それを妨害し、苦しむ時間を長くする。

それが強制給餌や点滴ではないか。

もちろん、いろんな考え方があると思います。

まだ生きている命に対して、
最後の最後まで全力を尽くしてあげる。
そう考えて、強制給餌や点滴を選択する飼主さんも
いることと思います。

それが間違っているとは言いません。

ですが自分は、
うちのハムの尊厳を守りたいと思います。

それは時に、
死に行くのを見守ることでもあると思うのです。

自分の匂いが染み付いた
自分の部屋、自分の寝床で
最期の時まで安心して過ごしてもらいたい。

それが私の願いです。

そして、それは、
自分が老いた時もそうありたい
という願望でもあります。

ハムスターは偉大です。

小さな体で、
飼主にどう死にたいかを考えさせてくれました。

その時が来るまで、
私はあがくと思うし、
一喜一憂するでしょう。

でも、そんな気持ちと付き合いながら
最期までしっかり、
うちのハムにお付き合いしたいと思います。

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