1095日の生き様 ⑰~地獄の最後~

お、お久しぶりでございます。

「noteやめたの?」
「楽しみにしてるけど?」

という質問が続々と来るようになってきたので、今回は1年生のフィナーレ前夜について書き綴りたいと思います。

インターハイ

当時の私はここまで
小学校⇒全道2回戦負け(多分)
中学校⇒全国2位

と中学の時に全国大会に出場しましたが〖インターハイ〗だなんて横文字の特別感が出るような大会に参加などしたことがありませんでした。

生きることに精一杯だった私は防具持参無し。いわゆるベンチ外。
眩しいほどの赤いジャージとスタジャンを装備して「俺、駒澤の一年っす」とまるで海南高校の一員かように最後方からインターハイに乗り込みます。(さんざん練習で死んでたクセに)

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そしてこのインターハイが高校に入って初めての道外遠征でもあります。

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場所は富士吉田市
よく朝の散歩・体操の時に富士山が見えていたような記憶があります。

その後2年の時は帯広、3年の時は伊香保と続きます。
※3年の時の結果は諸事情(失態)により伏せております。

各校のスター選手達

当時、話題だった(有名だった)他校の選手は
緑ヶ岡の西脇雅仁さん(とにかく上手い)
釧路江南の佐藤博史さん(とにかく早い)
東北の福藤豊さん(高校で日本代表)
等々

他にも2年生も含めて挙げるとキリがないですが、国内には苫小牧の他にもすごい選手達がいるんだなぁと思った記憶があります。

そんな中、駒澤は当たり前のように勝ち進み決勝前夜を無事に迎えます。

最後の夜

特に決勝前夜まで先輩の変化は無く、いつも通りだったような気がします。
相変わらず、こえ~し、話しかけられないし、ハイ・イイエしか話してはいけないのも一緒。

ただ、決勝前夜は明らかに違いました。

明日決勝かぁ~なんてまるで他人事のように過ごしていたホテル。
そんなところに我がボスと数名の先輩が1年生部屋にいきなり登場。

生きた心地なんてしない時間が続くと思いきや、

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トランプ[バサッ]
3年生「おい、みんなでトランプすんぞ~」

1年生「!!!!!!!!!??????????」

いや…トランプするにしても我々は
無言?
ハイ・イイエだけ?
勝っても怒られない?
喜ぶのも笑顔も禁止?
と、ビビッてる部分が10割です。

今になって冷静に考えるとこれで3年生とは最後なんだ…最後だから自分達とコミュニケーションしてくれているんだ...とジワりとくるべきシーンだったんだろうと思います。笑

時効なので言えますが、『負けたら罰ゲームは失神な』(マネされると困るのでやり方は割愛)と、設定されました。
あ、最後に俺らを失神させに(殺しに)来たんだと思ってました。

しかし特に八百長やイカサマもなくゲームは進行し、平等に扱われながら、しかも会話OK、笑顔喜びOKの通常の人間として楽しむ時間を過ごしました。

もちろん自分も一度失神…。
意識を取り戻した瞬間、目の前に爆笑してる仲間達がいたのを覚えてます。

そして、途中でボスも…しっかり…

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※失神中

となっておりました。

こんな方々が高校3年生、最上級生として君臨しているわけです。
シンプルに大人の怖い人です。笑

未だに思い出の1ページとして家に飾っております。笑
(Hさんすみません。笑)

今までの厳しさとは

これが高校生活で最初で最後の3年生との大爆笑でした。

おおよそ1年という長い時間を共有してもまだ、この時まで我々1年生の本性や面白さに触れてなかった3年生が「なによ、お前それー笑」と共に笑ってくれた最後の夜。

日頃、いつもバカな話をして笑うのは2,3年生同士だけ。
本当は1年生ともこうしたかった場面もあったんじゃないかな。
でも、当時の伝統や駒澤の先輩としての立場、そして1年生が緩みチームが緩む事を懸念して過ごした1年間。厳しくしている先輩方が何も失っていないか、我慢していないか、好きでそうしているのか、と言うと、全てがそういう訳ではないんだな。と学ばせてくれました。

高校生というのはどうしてもハメを外したり、おだったり、メンタル的に左右されやすい時期だと思います。

メリハリを!線引きを!と言っても、それが本当にわかるのは数年先でしょう。

駒澤が大舞台に強く、当時インターハイを常勝で進められた一番の秘訣はここにありました。

大人になってから一緒に指導に携わった某有名先生はこう言ってました。
「高校スポーツはアイスホッケーに限らずメンタルの持ち様で7~8割パフォーマンスが変わる」
実際に私も男子高校生チームを指導した時期もありますが本当にそう思います。

・目上の方、先輩に対してのマナーや社会性
・新人(下っ端)として色んなやるべき事に気付く能力
・何よりこの1年ほどツライ1年は生涯訪れることはないという自信

結果、社会人として役に立つ事ばかりを厳しさのおかげで学ぶことができ、挫折しそうになってもすぐに糧として役立てる事ができています。

こうして過ごした初めてまともに先輩と会話できた最後の夜。
その和室での光景は一生忘れられません。

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※写真はイメージです。

無事に皆で失神してこの世に戻り、少しほぐれた気持ちで最後の夜、眠りにつきます。

翌日決勝の日、出発から異様な空気と伝統が飛び交い、戸惑いと試合前から皆が涙で包まれるとも知らずに…

では久々の更新、本日はここまで。

楽しみにしていただいてる方々、そして実際に声かけてくれる方々、ありがとうございます!

まだ1年目すら終えてない状態ですので気長にゆるーく見ていっていただければと存じます。笑

引続き、宜しくお願いします(^^)/


てらを

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