1095日の生き様 ⑦~インターバル~

本日2記事目、私、週末にはnoteを頑張る傾向があると自己評価しております。

2つ目のメニュー

第2話でスペシャルのコースと概要を説明しましたが、ホッケー部にはスペシャルともう一つ、主な練習メニューがありました。

その名も

インターバル(別名:リレー)

私はインターバルよりもスペシャルの方が楽だと思ってました。笑
(見えないところで流せるし…)

何をするかというと要するにインターバルリレーです。

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写真でコース全貌は捉えられてなく、google先生で調べようにも、もう新校舎が建ったりでそもそもこのエリアが存在しない為、調べようがないのですが、だいたい400~500mくらいの距離をリレー形式で走ります。
丸いエリアがバトンエリアです。
バトンは2Lペットボトルに最大まで砂を入れた物です。

グループは3人1組で各学年一人。
3年生が取り合いのじゃんけんをして選手を選び3人1組を作ります。

各種目でゴールした順位に応じポイントが付与され、最終的な順位が決まります。その最終順位に応じて先生VS個人の、じゃんけんできる回数や、じゃんけんができる権利者の数が増減し、無事に先生に勝てばその日の練習は終了、負ければ残ってインターバル延長(タイム走)に突入です。

例)
1位 3人それぞれ2回じゃんけん権利
2位 2人が2回じゃんけん権利 1人だけ1回じゃんけん権利
3位 1人が2回じゃんけん権利 2人は1回じゃんけん権利
4位 3人それぞれ1回じゃんけん権利
5位 2人が1回じゃんけん権利 1人だけ権利無し
と、下位になると回数や権利者の数がどんどん厳しくなります。

3人1組で抜けるというより、じゃんけんは個人と先生の勝負。という事ですね。
ですので2年3年がじゃんけんで負けて1年生だけが勝っちゃって1年生だけ抜ける(練習終了)という時もザラにあります。
ちなみに本数は数種類の走り方で3~5週やって1セット、これを3~5セット位やって「はいっ、第一ピリオドしゅ~りょ~!途中経過を発表しま~す」と言われ、これが3ピリオドまで続きます。

そしてなんとこの初回のインターバル、私は1年生で大澤卓也に続く2位で指名斉藤剛さんと斉藤哲也さんと私というスペシャル足早いグループに2位指名で入りました。

斉藤剛さんはこのミドルなら寺尾は早いという和光中時代の古い記憶から大澤の次に私を選んでくれ、スペシャルでの私の走りを見ていた哲也さんは「本当に寺尾で大丈夫か?」と言っていたのですが哲也さんを説得して指名してくれました。
私、短~中距離は遅くはないと思います。但し一本勝負ならです。

中距離一発勝負なら何とかなるし期待に応えなくては!と、意気込んで臨んだインターバル。
出だしから先生の発したメニューに膝を崩しました。

「1周5セット、レディーゴッ!」

ご、ごせっと!?
(全然一発勝負じゃねぇ…)

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当たり前ですが、こんな呑気なものではありませんでした。

休む間もなく自分の番が来ます。
最初のセットはそこそこ頑張り、おっいいぞ、そのまま頑張れと言われ「はぁはぁ、ははあいっ!!」と1セット目にして終盤ばりの疲労を感じながら返事をした記憶があります。

そして皆さん御察しの通り、次のメニューから寺尾は崩れ、地獄へと突入します。

「2周3セット、レディーゴッ!」

に…しゅう?を さんせっと!?
(すでに中距離の範囲じゃねぇ…)

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はい。スペシャルに続き、インターバルでも、
無事死亡です。

後半にかけて声すら掛けられませんでしたね。
もちろん最初は何度か飲ませてくれた水なんて後半は無しです。笑

こうして見事に足を引っ張り、意識朦朧としながらも3ピリオドを走り切り、最後のじゃんけん選手権へと移ります。

この後も残ってインターバル?
冗談抜きでマジで倒れる。と思いました。

それだけプレッシャーのかかるじゃんけんですが、足を引っ張れば引っ張るだけ、自分だけじゃんけんに勝って上がった場合、その後が怖くなります。

負けたいけど残ったら生きて帰れない!勝っても散々足引っ張ったしグループの先輩に顔は合わせられない。

そんないずれにせよどうにかならなそうな状況下でやる勝負(じゃんけん)でのメンタル。駒澤の選手が、勝負事でメンタルが強いと言われる要因の一つでもあります。

こうして、極限の状態でじゃんけんが行われ、晴れて本日終了組と地獄延長組に分かれます。
延長組はここも個人戦になり、○○秒以内を何本クリアで終わり。というように個人タイム走になります。

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ここで以前紹介した、練習が終わった先輩がタイムを切るために自転車に乗って来て首根っこを掴んで引っ張ったり、並走して腰を押して人間リレーしてくれたりして、今の状態ではいくらやっても切れないようなタイムも切れるようにサポートしてくれます。

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最後のゴールはもちろんブン投げられ、その勢いでヘッドスライディングをし、骨が見えるんじゃないかと言うくらいヒザを擦り剥きながらタイムクリアし「ありがとうございましたっ!!」と言うまでがテンプレートです。

(ちなみに野球部ではありません)

思い出①

前述しましたバトンですが1年生が2Lペットボトルに白いビニールテープでグルグルに巻き、それぞれに名前を書いて準備します。
ですので中身は見えない状態です。
面白いのがインターバルリレーの後半になればなるほど、中の砂が抜けているという事です。
先輩方が走りながらキャップを外し、走りながら見えないように砂をコースに巻いて、ゴールにはしっかりキャップをし直して何食わぬ顔をして帰って来ます。
怖かった鈴木先生ですが、あれには気づいていても怒る事はなく、オイオイオイいつの間にか減ってるなぁ~よくこういう不思議な現象が起こるんだよぉ~と抜いているのをわかっているのにノリ良く砂を一年生に追加させて笑ってたのが印象にあります。

思い出②

2、3年生はバトンを投げてヨシ!
バトンエリアはもちろんの事、パワーさえあってしっかり届きキャッチできるのであればバトンはゴール手前から遠投しても可です。
1年生はもちろん必ず手渡しですが、2,3年生はそれぞれ距離は違いますが必ず投げてきます。
例え、2Lいっぱいに砂が入った物でも投げてきますし、後半は投げるのに最適な砂の量で調整された飛距離の出やすい状態で飛んできます。
それを何としてでもキャッチしなくては「なにやってんのよ!」と怒られます。
1年生は顔面でキャッチ、肋骨が逝くようなキャッチ、それぞれ必死に飛んできた砂ボトルを落すまいとキャッチします。

思い出③

抜くなよ!抜け!の世界。
これは駒澤経験者にとっては非常にあるあるの世界なのですが
走る順番はグループそれぞれの作戦なので同学年が一緒に走るとは限りません。ゆえに前には先輩が走っている場合があります。
そんなに早くない先輩もいたので温存していたらごくまれに勝負所で抜ける可能性を秘めていても「抜くなよ!」と走ってる人にしか聞こえない声量で言われます。
そして一方ではゴール地点でグループの先輩が「おまえ抜けや、おりゃsrcぐvhb!」みたいな事を言ってます。

俺・・・どうすればいいんだろう。

と、1年生全員が思う。のが必ず1年生の時に通る道です。

じゃんけんを勝つ為に

勝負所には、それぞれにゲン担ぎやオカルト法などが生まれるものです。

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グーチョキパーの順じゃね!?と思って出せば裏返られたり、アイコの後は必ずグーじゃね!?と思えばチョキを出されたり、それぞれが様々な予想をして戦います。

1個上の先輩、鈴木雅仁さんは現在もこう言います。
「何も考えずに一番手で行ってパーを出す」

それで必ず勝てる!というわけではありませんが、このようにそれぞれが先生とのじゃんけんに対してこだわりを持つようになります。

じゃんけんに勝った場合

ここで新たな掟が重要な役目を成します。

掟~その10~
・1年生のガッツポーズ禁止

このリレー地獄から天国に抜け出した瞬間であっても、無表情で先生に1礼し、ありがとうございました。と言う。

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先輩方は礼の前に飛び跳ねて喜びます。「シャーーーーッ!!」って写真の感じで。(西さん写真借りました。笑)
その後にペコリとして「ありがとうございました」です。

我々もじゃんけんに勝った場合、一瞬ピクッっと反射で喜んでしまうのですが、すぐ平然を装い、一礼して「ありがとうございました」です。
シャー!なんて喜んだらもう、ね、、その後の地獄の方が怖いもんです。

こうしてインターバルリレーは幕を閉じます。

月水金はたっぷり練習時間があるのでスペシャル
火木は授業後だったので短い時間で目いっぱい走るインターバル
これが基本的な考えでした。
もちろん、サッカーなんかもありましたが、それも1つの記事になりそうなくらいストーリーがありますので後日。

では、インターバルメニューの説明はこの辺で。


てらを

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