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アート独り言。(メイキングヴィデオ)

展覧会がいよいよ迫り、準備に追われている。
メンタルの安定が制作の重要なカギだと思っているので、SNSを控えている。大事な情報は友人が教えてくれるのでありがたい。

極力、人にも会わないようにしている。自分の好きな人にだけ会うようにするというのはなかなか至難の業であるが…

昨日放送された庵野監督のドキュメンタリー番組を見て思ったことを少し。(本放送見逃しで再放送。)

番組は公開中の映画の裏側に迫ったドキュメンタリー。膨大なメイキングヴィデオが1時間にまとめられていた。最初の感想は、エヴァのドキュメンタリーと少し似ている、といった印象。

映画の現場は、撮影が上手くいくと和むし、上手くいかないとピリピリした雰囲気になる。撮影中全てが悪い雰囲気ではなかったと思うが、今回の番組は監督とアクション監督の葛藤みたいなものを浮き彫りにしていた。

本放送の直後、監督がパワハラと感じた、アクション監督が理解出来ていない等々、SNSで否定的なコメントが書かれていた(友人談)ので、良くない印象だったかもしれない。

事前にその情報を頭に入れた状態で見ていた。
監督は最初から最後まで同じことしか話していない。とてもシンプルだ。やりたい気持ちも痛いくらい伝わってきた。

アクション監督やアクションクルーになかなか伝わらず見ていて少しモヤモヤした。

段取りにしたくない監督。しかし、アクションは段取りが重要でもある。なぜなら、俳優にケガをさせることはあってはならないからだ。
監督の言う通りにアドリブに近いものにしてしまったら、擦り傷程度では済まない。
ハリウッドでは、身体の一部を失ったり、死に至ったスタントマン、スタントウーマンが沢山いる。
俳優を守ろう、今までの自分のキャリアを信じて貫こうというアクション監督の気概も感じられた。
もう少し双方が上手く伝わる方法はなかったのだろうか。
いや、現場にそんな余裕はない。
「公開」が目前に迫っていれば、気持ちに余裕なんてあるわけない。

現場は決して行き違いばかりではなかったと思う。メイキングヴィデオは、作り手によって大きく印象が変わってしまう。

それが映画を観るきっかけになっているのであれば、良いのかもしれないが。
自分も制作の裏側を撮影する現場を沢山経験してきたけれど、単なる記録映像ではなく、色んな事を沢山考えて作られているということを改めて知った番組だった。

少しだけ書くつもりが1000文字に近くになってしまった…

今まさに追い込まれている私の長い独り言。(あ、1000文字超えてしまった…)

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