学び舎というもの
この春、2名の大学生アシスタントが卒業し、3名の新しいアシスタントが加わった。
寺子屋では歴代のアシスタントも講師も、ほぼ全員、寺子屋卒業生または、元寺子屋生である。今まで2人だけ、頼まれて卒業生でも、元寺子屋生でもない教師志望の大学生を受け入れたことがあるだけだ。そして、竹川さんも私も、前身の「かめい英語教室」の卒業生である。
先日、お顔を見せてくれた寺子屋卒業生で、現中学校の先生が、「ここで働く人は、よくしゃべるだけではなく、自分の意見を言える人で、優しい。それが実現しているのは、きっとほとんどみんなが、ここで学んだ人たちだからなのだろう」というようなことを言っていた。
寺子屋卒業生ばかりに声をかけてはいるものの、最初から、そんな人ばかりを選んで手伝いに来てもらっているわけではない。いろんなことがうまくいかず、不本意ながらここにたどりついた人もいる。最初はあまりしゃべらない子もいる。私たちが、目を白黒させるような、私たちの想像の斜め上をいく言動をする人だっている。
だけど、多分、若い人たちにとっては、私が一番突拍子もないことを言ったり、したりして、その上でそれに対して彼らに対応を求める一番厄介な人なのだと思う。
それでも、なんだかんだと楽しく、優しさを持って子どもたちと接していけるのは、寺子屋生だった経験から、とにかく長い間時間を過ごし、信頼関係を構築して、まずは、皆を受け入れるのが学び舎であり、教育の場であるとスタッフも私もわかっているからだと思う。
そして、私は、この塾が、子どもたち、そして若者にとって通っているときだけではなく、卒業後も、理由があってもなくても、戻ってこられる場所であってほしいと願っている。様々な理由で途中で退塾しても戻ってきてくれれば、やはり、嬉しい。ただ、幼いころのこととはいえ、不義理をした人には、彼らの成長のためにも、敷居を高くして待っていることにしている。 笑
そういえば、先日、卒業生の言っていたことを作文講座の川戸先生に伝えたら、「(寺子屋のスタッフは)その上に、皆、毒舌ですね。」とおっしゃっていた。
たしかに、そうかもしれない。笑
そんな寺子屋ファミリー、今年も拡大中だ
つづく
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