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受験は団体戦?

「受験は団体戦」って言葉、聞くたび「なんだかなぁ」と思う。

いろいろと聞こえの良い言葉で大人が子どもたちに媚びを売る間にどんどん子どもたちが勘違いしていくー

自分がわかろうとする努力を怠っている状況で、堂々と、先生の説明がわかりにくいこと、問題の出し方が悪いことを、自分の成績が上がらない(試験の点数が悪い)理由に挙げる。

確かに、先生の説明がわかりにくいのかもしれないー

そして、すべての人にわかりやすい説明なんて、おそらく不可能だから、
先生の説明がわかりにくいと主張することは自然なことだけれど、それを自分の成績や点数の悪いことの言い訳に使うことは別のことである。

そう大きな声で言う子に限って、自分で努力をしていない、いや、もしかすると自分で努力をしなきゃいけないことを知らないー

そう感じることが多くある。

じゃぁ、君はどんな勉強をしているの?予習をして授業を受けている?復習してみた?と尋ねると、返事はない、または「やってます」と言っても、具体的に何をしているかを尋ねると、明確な答えが返ってくることは、ほぼないー。そして、そういう生徒に限って、じゃぁ、こうしてみたら?という提言に縦に首を振り、素直に従ってくれることはない。

私自身は、中学生、高校生のとき、先生の説明がわかりにくいという理由で試験で点数がとれないとか、成績が悪いとかという主張は、とてもカッコ悪いと思っていた。そして、今でも、いつまでたってもその主張を繰り返す生徒には「カッコ悪い」とまではいわないものの、いい加減その思考を変えたほうがいいことをはっきりと伝えることにしている。

先生がどうであれ、今自分の置かれている状況がどうであれ、自分は自分の人生を生きることをいつか強いられる。そのとき、自分がどんな人生を生きたいか、、、いつまでも人のせいにして、生きるつもりなのか?自分の胸に手をあてて考えてみてほしい。

結局のところ、受験も、学習も個人戦だ。そして、戦う相手は自分だ。けれども、一緒に切磋琢磨していく仲間は、いつもそばにいる。そして、助けてくれる人もまた、いつもそこにいる。

人に助けてもらえる自分になることは、人を助けられる自分になることと同じだけ大切なことで、それが自立への土台だ。私は、それをしっかりと子どもたちに伝えられる大人でありたい。


いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>