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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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#学習姿勢・学習態度

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

大人たちに考えてほしいこと ④

ー学校はもはや塾には勝てない 昨日、父の塾で働いていた方で、現在コミュニティスクールのボランティアや特別支援クラスの補助など学校のお手伝いをしている方とお話しをしたとき、出てきた、学校の先生の発言だという言葉。 私の返事は 「競ってないけどな。」 だった。 学校と塾は存在意義も目的も大きく違っている。 義務教育で教えるのは、学習への臨み方ー学ぶとは・・・、そして、社会とは・・・だと思う。 だから、書き順も、無駄に見えるルールも、自分たちに関係がなく見えるものや人

寺子屋の取り組み 2024 ②

昨日も書いたように、学校でできていないことが多すぎると感じることが年々増えている。 そして、生徒たちに衝動的というのか、直情径行的というのか、学校でどうしてるんだろう、と、疑問に思わずにはいられない授業中の言動が増えている。 例えば、お茶を飲みたい トイレに行きたい 伸びをしたい 立ち歩きたい 今、どういう状況なのかということを考えず、突然、すくッと立ち上がって、何も言わず教室の外に出ていく中学生(ときどき高校生も)も少なくはないー 入塾したての生徒は、何も言わずにお

英語学習を通して伝えたいこと

きのう、ある市長の質疑応答の動画を見て、がっかりした。 抜粋してある動画のようなので、少なくともその動画の中だけで理解をしようとすると、という話だけれど、彼としては「英語というものは勉強としてはなくてもいいもの」だと思っていて、「その理由はみんなに必要なものではないから」というのだ。その上で、異文化を知ることを楽しむことは必要だから、英語ではなく英会話・異文化コミュニケーションを教える、そして今の勉強方法はつまんないから楽しく・・・とかなんとか。 聞き飽きた感のある意見で

寺子屋かめいのクラス紹介 ①

学習事始めクラス 対象 小学1年生~3年生 23年半足らず前に、寺子屋を始めたときは、「英語塾」の看板を胸張って掲げていて、小学3年生の3月から生徒を受け入れていました。 けれど、その後、どんどんと最年少クラスの対象年齢が下がって、今は小学校入学の5か月前から受け入れています。 最初、実質4年生からの開始を考えたのは、英語を学習する前に、母語である日本語をある程度きちんと使える年齢であることが大切だと考えたからです。 でも、蓋を開けてみると、日本語の力だけではなく、

学習塾ができること ③

今年の高校受験生たちは、なかなかエンジンがかからず、私たちも対応に苦慮していた。けれど、このところ少しずつエンジンがかかってきたように思う。 そのきっかけは、たぶん、前期末試験の結果と先週から始めた単語のテスト 最近の生徒は、漢字を国語の授業やテスト以外で使わないように、「単語のテスト」をしても「単語のテスト」のためだけに勉強して、ほかで使えないことが多いので、この10年くらい、私は単語のテストというものに重きを置かなくなっていた。 けれど、あまりにひどい状況に、先々週

寺子屋の取り組み紹介 ③

寺子屋には、いつも1割強くらいの市外からの生徒がいます。今、小学生は、3名ほど市外から来てもらっています。 その生徒たちの授業日は、土曜日ー学習事始めクラスと作文講座です。 その中のこの8月で学習事始め講座の3年目に入った小学4年生くん、この1年で大きく成長したなぁ~と感じています。市外の生徒は、送迎の問題もあるので、5年生くらいまでは土曜日、月3回で対応しています。 彼がこの1年で大きく成長した理由の1つが、昨年秋に入ってきた現小学2年生くん。マイペースで誰が相手でも

変えられない、変わらないではなく ③

一昨日の授業後、スタッフと「交渉」の話をしながら、なぜ私は、大人と交渉はできるものだと思っていたのかを考えてみた。 そして、やっぱり義務教育ではしっかりと学習への取り組み方を教えてほしいと改めて思った。 この23年余り、子どもたちの宿題をしてこなかったときの言いぐさ、言い訳に首をかしげることが多い。 「やったけれど、置いてきた。」 「忙しくて、できなかった。」 1週間前から出ている宿題を 「昨日、調子が悪くて寝ていたから、できなかった。」 ① やってきたけれど、置いて

寺子屋かめいのクラス紹介 ④

放課後宿題講座&夏期宿題講座 対象 小学生・中学生 この夏ー夏期宿題講座と名付けて学校や塾の宿題や自分で用意した課題を持ってきて取り組んでもらう講座を小学生・中学生を対象に、1回880円(10回以上770円)で行いました。その中で、日ごろから「話すとき」と、「書くとき」の正解率のギャップが大きい中学生たちには、その講座の時間を利用して、普段、寺子屋では教えていない「社会」の教科書を音読、書写してもらう講座(?)を実施しました。 まずは、教科書を音読、その後、ノートに写し

テストは、先生からのラブレター

「これは、ぜったい『5』にしか読めやんって!」 と、主張する中学生くん。 「3」に見えると、講師たちにそろって言われたときのこと。 また 複数人の勉強会で、1人の講師に添削を求める生徒が複数いたので、2番目以降の生徒に待っている間の課題を伝えたら 「えぇ、そんなことしたら、次、僕の番になったら、音読するとこ長いやん!」 と、文句を言う中学生くん。 このところ、立て続けに、中学生に伝えているー 君の基準ばかりで物事は動いていない、と。 昔は、よく テストにし