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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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#今年のふり返り

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

教えることは学ぶこと 2023年 ③

年末の授業で、ある生徒が数学の図形の問題を目の前にして、 「いやだぁ~、いやだぁ~」と言いながら、 これができないのも、いやなのも 「僕の個性だ」というような主張をし出したので 「個性」というのは、揉まれたり、潰されたりするもので、本当の個性は、それでも最後に残るものだから、目の前にある課題、克服しようか と、伝えた。 「個性」「がんばり」「自分らしさ」「必死」 この仕事をする前から、嫌いな言葉だ。 少し前に、「下剋上球児」の感想に書いたけれど、個性やら、がん

教えることは学ぶこと 2023年 ②

昨日、在塾生&卒業生の有志とスタッフでの大掃除&忘年会を終え、2023年の寺子屋かめいの営業を終えた。 今年の大掃除は、4年ぶりに忘年会付で開催され、改めて、私が約24年前にしたかったことを思い出す時間となった。 2000年3月6日に開校した「寺子屋かめい」も来年の3月6日から25年目に突入する。 24年前、9年前まで父が経営していた「かめい英語教室」を「寺子屋かめい」として再開するにあたって、私は「コミュニティーセンター」のような塾にすることを夢見ていた。 少子化で

2023年の授業最終日

今日で、2023年の寺子屋の授業が終わるー 今年ほど、自分とも世間とも闘い続けた1年は今までになかったー そんな気もする。 一方で いろいろな出会いがあり、また、希望も少なくはない。 明日の大掃除、社会人の卒業生がお休みをとって手伝いに来てくれるー 年末のこの時期に、お休みをとってまで来てくれる 大掃除には間に合わないかもしれないけれど、忘年会に 夜勤明けに、差し入れを持って駆けつけてくれるという卒業生もいる。 ありがたい。 寺子屋という場所が、今の子どもたちの

やっぱり、何かが、おかしい ③

2023年も残り1週間を切った。 昨年の8月から始めたnote投稿も、今年の5月にアメリカから帰国してから「毎日投稿」にチャレンジして、昨日で236日目。 とりあえず、365日にチャレンジしようと思っているのだけれど、秋ぐらいからいっぱいいっぱいだなぁ~と感じることも多くて、さて、どうなることやら。 ただ、今年は、「なにかが おかしい」というテーマでときどき投稿したように、いろいろな人に知ってもらって考えてもらおうと思ったことが多くあった。 松阪市の前期/後期の2学期

てらこや新聞11月号 

土曜日に、てらこや新聞11月号のマガジンをupしてもらいました。 2005年3月に5周年を迎えて、その記念もあって4月から発行し始めた「てらこや新聞」。中学生以上の生徒とその保護者に向けてというスタンスで書いていますが、このところ、目の前に現れる問題の複雑化もあって、切れ味は鈍り続けています。 今回号、「寺子屋の日々」では、「猫事件」を振り返り、「あとがき」にはー日本の社会の閉塞感の原因の1つが「高校受験」かもしれない説に触れてみました。 自分が高校受験をせず、また「進

2023年を振り返る ⑦

私は、大学院を卒業して、この仕事をする前に、県議会議員の後援会&選挙事務所で働いていた。 大学院は、公共政策学部の都市地域計画学科で学び、在学中に住民参加がこの辺では盛んだと言われていた飯南町役場でインターンをして、その時の上司が県議会議員に立候補するという縁があったからだ。 そして、私は、絶対に政治家にはなりたくない、なれないと思った。 そのときの議員は、若者からでも、誰からでも同じ熱量で話を聞き、フットワークの軽いとても気さくな方で、20代後半の当時も、彼が県議会議

2023年を振り返る ⑥

「(娘が)離婚しても子どもを一人で育てられる資格を取って、働いてほしい」 という保護者の方の発言に、 ーり、離婚するには、まずは結婚する必要がありますね。笑 と、思わず突っ込んだ。すると 「いや、結婚はしてほしいと思っているので」 と、返ってきて、返事に困った。 この仕事をしていると、自分には思い及ばない人生設計、設計方法にときどき出合い、私は考えに沈む。 「結婚してもしなくても、たとえ離婚したとしても、生活には困らないように」だったら、わからなくはないし、そう

なにかが、おかしい ⑨

今年は、首を傾げること、呆れること、ため息をつくこと、そして憤ることの多い1年だ。 その中のいくつかを「なにかが、おかしい」という形で文章にしてきたけれど、先月も、ちょっとどうなの?と思うことがあった。 コロナ禍を経験して、松阪では秋の運動会を11月に行う小学校が少なくはない。その中の1つの学校で、予定されていた第二土曜日の運動会が、寸前の小学1,2年生たちの学級閉鎖のために第三土曜日に延期になった。 そして、迎えた3週目ー金曜日に雨が降り、その時点で土曜日は強風と気温

2023年を振り返る ⑤

先日、生徒がテスト範囲の確認中、あてられて英文和訳をしながら、あくびをした。 隠すこともなく、躊躇もなく・・・ 私が、小言を言おうとすると ー私、今回のテストはめっちゃがんばっとんの。だから、(あくびは)しかたがないの。 と言い出した。 私の返事は  ー寝不足になって、授業中に答えながらあくびが止まらないほど寝ずに勉強することを「がんばっている」とは言わない。普段からコンスタントに『がんばっていれば』そんなことはない。 だった。 私のスタンスは普段からぶれない

なにかが、おかしい ⑧

昨日、先週、学年閉鎖があった学校の生徒が「振替希望」を出してきた。 振替授業を金曜日の3:30からしてほしいと書いてあったので、学校の授業などが終わる時間を確かめた。まだ短縮授業が行われる時期に入っていないため、小学生でも難しい3:30という時間に来られるのかと聞くと、3:20に終わるから来られると返事が来て、呆れた。 確かに、彼の通う学校は、寺子屋から徒歩数分の場所にある。 けれど、キッチリ3:20に学校での授業なりHRなりが終ったとしても、すぐに教室を飛び出して、自