マガジンのカバー画像

私の仕事

202
2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

学び舎というもの ④

昨日、入塾したての中学1年生くんが ーーきっと、叱られるよな~ と、言いながら話していたのは、昨日の下校時のこと。 自転車の鍵が見つからなくて、押して帰ってきたのだという。 最初は鍵のかかったタイヤをつりあげていたけれど、結構な距離なので途中から押して帰ったから、タイヤのスポーク(?)の部分が折れ、多分、タイヤが使い物にならないーとの報告だった。 ーそうだね、多分、叱られる。 ・・・でも、済んでしまったことは仕方ないから、次、同じことがあったら、学校に自転車を置い

募集という言葉

特に条件をつけずに広く一般から集めることー 募集ー という言葉を、父が「寺子屋かめい」の前身である「かめい英語教室」で使わない方針を貫いていたので、寺子屋でも使わないことにしている。 寺子屋は、特に条件をつけずに、生徒を募ることをしない。 いろいろな条件とともに、ご案内をする。 だから、23年もの間続けてこられたと思っている。 いろいろと条件はつけるけれど、基本的に頼ってきてくれる生徒たちは拒まない。 2018年からストップしていた高校生の入塾をこの春から再開ー

あいうえお作文 

あさ、犬とお散歩にいきました。 いぬは、寒くても元気です。 うわぎを着て、私はしっかりと防寒をしました。 えりもとにはマフラーをつけました。 お散歩の終わるころには、体も温まってマフラーは必要なくなりました。 、、、小学1年生の課題に あいうえお作文というのがあったので、自分でも考えてみましたが・・・難しい・・・。 今の子どもたちには、私たちのころとはかなり違う課題が出ています。一緒に考え、答えを出しながら、「言葉」は「考える力」の土台、源だと改めて感じる日々です。

なにかができるはずだから ②

昨日「なにかができるはずだから」という文章を書いた。 もちろん、私たちは、読み書きが苦手な生徒たちに彼ら自身ができる対処を伝える。今は、それが唯一の解決策でもある。 定規や鉛筆、消しゴム、筆箱などテスト中、机の上に出していてもよいものや使ってよいもので、文章の行を追ったり、気になるものを隠しておく、終わった問題にしるしをつけていく、字は少々乱れていてもいいから、単語と単語の間を必ずあけて、相手が読みやすいようにするなど、自分でできることを考えるように伝える。 これは、ど

なにかができるはずだから 

定期試験リレーが続いている。そして、そのリレーはテスト返しリレーともなっていく。 以前、テスト冊子に書かれている注意事項について書いたけれど、それは忘れたころに出てくる違和感なのだけれど、毎回のように、私はテストの内容以上にまず、問題用紙、解答欄に不満を感じている。 とにかく、文字が小さすぎたり、詰まりすぎていたり、薄かったり、余白が少なかったり、やる気が失せる問題用紙が多く、解答欄も細かすぎるのではないかと思う。 つまり、作る人の都合ばかりで、受ける人に優しくないのだ

英語力低下の原因?‼

コロナのせいじゃないと思う。その前から、英語力は下がっている。実際このランキングも2011年から下がっているんでしょう? 英語が義務教育の中の科目になぜあるのかを、きちんと考えて大人が対応できていないから。私たちのときは、とにかく、英語が、そして、英語が見せてくれる、広げてくれる世界が、なんともかっこよかった。それだけで、英語を勉強をした人だっていたと思う。そして、今のおじさん、おばさんは、その幻想をずっと持ち続けている。 今は、スタートが違う。 「英語ができないとこれ

なにかが、おかしい ⑦

今日は、ミッキーマウスの誕生日だそうだ。何年も前に、同じ誕生日の生徒が教えてくれた。 来週、市内のある中学校の2年生が「修学旅行」という名の下ディズニーランドに出かける。私は、自分が私立中学校に通っていたので、修学旅行に当たり前のように遊園地が入る公立中学校の「修学旅行」という名の旅行が不可解でならない。 コロナ禍で、行く先を変えても、スペイン村、富士急ハイランド、USJ、アドベンチャーワールドと毎回遊園地というのか、アミューズメントパークが当たり前のように入っていた。

学び舎というもの

タウン誌などに広告を載せてもらうとき、困るのが、授業の様子や生徒、講師の写真を求められること。 その写真、本当に必要かなと思う。 今のご時世、授業の様子は後ろからしか撮れないし、私は、生徒の顔が入る写真を広告に載せる気はない。SNSでも最小限にしたいと思っている。 生徒は、商品ではないから、飲食店の料理と同じように扱ってほしくない。扱えない。 というと、広告を見る側としては、雰囲気がわかる方が良いから、と言われた。それはそうなんだろうけれど、私の中での優先順位は、今目

アメリカの犬って・・・

「本当に、バウバウって鳴くの?」 と、高校留学後に知り合った同い年の男の子に、真面目に質問されたことがある。 「え? じゃぁ、日本の犬は、わんわんって鳴くの?」 と、返した。笑 ーなるほど、と、彼。 育ってきた、触れてきた文化によって受け止め方が違い、その表現の仕方も違う。だから、面白い。そう単純に受け止めていた私には、彼の質問は新鮮で、その純粋さにハッとした。 私は、外国語を学ぶことって、そういう事だと思っている。それから広がる世界が大切。 子どもたちが、興味

英語学習を通して伝えたいこと

きのう、ある市長の質疑応答の動画を見て、がっかりした。 抜粋してある動画のようなので、少なくともその動画の中だけで理解をしようとすると、という話だけれど、彼としては「英語というものは勉強としてはなくてもいいもの」だと思っていて、「その理由はみんなに必要なものではないから」というのだ。その上で、異文化を知ることを楽しむことは必要だから、英語ではなく英会話・異文化コミュニケーションを教える、そして今の勉強方法はつまんないから楽しく・・・とかなんとか。 聞き飽きた感のある意見で

下剋上球児 

15年以上前、ある高校生にお弁当を作っていた。時間があれば、一緒に食事をするようにしていた。今では、30代になり立派な社会人である彼に、ごちそうしてもらうばかりになっている。 彼より少し下の世代で、私がお弁当を作り、彼と過ごす時間をできるだけとっている様子を見たことのある生徒が、大学生になり教育実習のために帰省したとき 「先生は私企業のトップだから、そういう特別扱いができるけれど、学校の先生には無理ですよね。しちゃダメですよね。」 と、言ってきたことある。 そのことを

25周年に向けて ②

なぜ、私が小学生講座にこだわるのか・・・というと、子どもたちの学習の仕方、親御さんたちの学習のさせ方がとても刹那的で、気づけば、子どもたちが「点数」、「成績」のために、または大人に文句を言われないために課題を作業のようにこなし、それを勉強だと勘違いしている姿をこの24年足らずの間、多く目にしてきているからだ。 そして、このところ、「放課後講座」として、小学生の「宿題」をする時間に目を付けたのは、原因をいろいろと考えた結果、「宿題」の仕方に問題があるように思えるからだ。 以

25周年に向けて ①

猫騒動がとりあえず、一段落ついたので、さぁ、改めて本業に邁進です。 2025年3月に寺子屋かめいは25周年を迎えます。ここ数年、その25周年を無事迎えられるかどうかを考える日々が続いています。 それは、寺子屋が「進学塾」ではなく「学習塾」を、「英会話」ではなく、「英語」を教えること、そして、「成績を上げる」のではなく、「学力をつける」ことを目標とし、また、子どもたちの居場所の1つでありたいと願うからです。 コロナ禍前から気が付いてはいたけれど、コロナ禍で明らかに表面化し

あいさつの返事

今期のフジテレビの木曜ドラマ「いちばんすきな花」で「おじゃましました」という挨拶の返事は「またおいで」じゃないかという話があった。 なるほど・・・と思った。 確かに、「お邪魔しました」には「また来てね」とか「またね」と応えるか・・・。 寺子屋では小学生の英語クラスで、英語でのあいさつを習うとき、念のため日本語でも何というか尋ねる。 この仕事を始めた頃、結構な確率で子どもたちが日本語でも「あいさつ」のことばを知らないのに、びっくりした。今では、きちんと言えたら、「おぉ、