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農業初心者

4月に校舎前の畑に野菜の種を撒き育て始めた。
一人一畝、それぞれ別の野菜を担当している。
私はオクラ担当。毎日、水をやり成長を見守っている。双葉が出てきて喜び、これからぐんぐん育つのを想像するだけでも幸せな気持ちになる。
しかし、周りの生徒の畝から芽を出した野菜達が次々と消えていった。そんな中でも、私のオクラは何とか頑張ってくれていたのだが、最近日に日にオクラの数が減り全滅一歩手前まで来てしまった。

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鳥なのか、虫なのか、病気なのか…。何が原因かが分からない。
毎日毎日、水をあげ育てていただけに悲しかった。
ただ、悲しんでばかりではいられない!
オクラの反省を活かし、カボチャ、ズッキーニ、つるむらさき、さつまいもを育てることにした。もちろん、今頑張ってくれているオクラ達も大切に育てていく。

実は私は虫が苦手だ。本土にいた時は、草が生い茂る所は虫がいるため殆ど行かなかった。
ただ、漠然といつか野菜を育ててみたいとは思っていた。虫が苦手なのに野菜を育てたいとは矛盾しているなと自分でも思っているし、周りにも不思議がられた。

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全滅寸前の野菜を見て、やる気スイッチが入ってしまった。野菜の葉に虫食い跡を見ると「私も、実った野菜を食べたい!」と。(笑)
農業初心者なので、色々と模索中。自分の担当している野菜だけでなく、今生徒みんなが育てている全ての野菜達が元気に育つよう、一つ一つどのように育てるのか調べてみた。
そしたら、水をたっぷりとあげる野菜、水をあげない野菜、肥料の量だったりと当たり前だが全て同じ育て方では上手くいかないことが分かった。
始めから簡単にはいかない所が農業の魅力でもあるなと感じた。知れば知るほど、面白い。
自分に合わせるのではなく、自分が自然や野菜に合わせていく。一つ一つの野菜の状態を把握することが大切だと気づいた。

今、こんなにも野菜を育てることに関心を持っていることにも驚いている。

少し前にさつまいもの苗を植えるため、耕運機で耕し畝を作った。自己満足ではあるが、初めてにしてはなかなかの出来だ。

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これから、愛情たっぷりに育てていく。
最初から全て上手くいくことは難しいかもしれないが、今できることはとにかくやってみる!
この中から実る野菜がありますように。
いつか、収穫の報告ができるよう頑張ります。

(文:森塚)