見出し画像

美人で口が悪くて悪人な、友人の話

こんにちは、寺子です。
実は先日にある知り合いから「恋愛のススメ(はよ恋人を作れという催促)」をされてしまったわけですが、その知り合いは山に埋めとくとしてなぜ私は恋愛に積極的に挑めないのかということを考える良いきっかけにもなりました。ぶっちゃけ深い理由もないので結論から言ってしまうと、「友人関係で間に合っている」だからなのかな〜と思います。マジです。私の友達は基本的に最高な人間の集まりなので、めちゃくちゃ楽しいしめちゃくちゃ忙しい(!?)。
というわけで私の友達の話でもしようかな、と思います。

友達のUちゃん(以下U)という子がいて、その子は基本的にめちゃくちゃ性格が悪い。自覚ありな容姿至上主義の美人。憎むべきルッキズムに脳が支配されている性格も口も悪い怖い女です。いつも「ブスとダサい子が側を通るとブスダサ菌が移る」とでも思ってそうなぐらい日々どうかしている振る舞いの仕上がりです。私は容姿や服のセンスで人の価値は決まらない(特例として英字Tシャツをきている人は決まる)と思っているので信念は相反しているはずですが、なぜかこのUと数年間友人以上親友未満みたいなのをしています。
正直言って性格が悪すぎて本当に疲れてしまうときも多いです。Uは人のことを「尽くすか・尽くされるか」の2種類しか存在していないと考えている節があるので、尽くされる方に私が回れば楽ですが私の性格上どうしても「尽くす方」に回りがち。私に対してだけワガママでも意地悪でもないのですが、他の人に酷く攻撃的だったり無言の束縛が強かったりとやばい女の要件を全て満たしている彼女に私はちょくちょくビビります。今までの人生で接したことのないタイプ。

そんなUに私は疲れるときも多いし恨みつらみも多いですが、なぜか友達をやめる気にはなれない。なぜだろう、彼女のどこか好きなんだろう?と考えてみると「純粋なところ」が好きなんだろうな、と思います。

世の中の性格の悪い女は2種類いると思います。
「知らないふりをすれば許されると思っている女」と「全て知っていてわざとやる女」の2つです。Uは後者です。
私の嫌いなタイプの性格の悪い女は「私は善人です」という前提を掲げて誰かの悪口や陰湿な駆け引きを行うのですが、Uは「私は悪人です」という前提をがっしり掲げ人を馬鹿にしてるのです。これってかなり大きな違いだと思います。両者とも救いようがないことは確かですが、後者は潔さのようなものを感じます。(どんぐりの背比べ)

私はUが自身の性格を自覚しながらも人を貶し続けるスタイルに「純粋さ」を感じ取っていて、そこが好きなんだと思います。本当に悪い奴は善人の顔をして人を貶めると考えているし私はそうした人間に苦しめられてきた人生なので、そうではなくわざわざ悪人という看板を掲げるUは純粋なんだろうなと日々思っています。そんな彼女の性格が憎らしくも愛おしいなんて、私自身も性格が悪い人間だなとしみじみ考えてたり。

他にもUの好きなところは、「嘘をつけない」ところです。「こう振る舞ったほうがうまくいくな」と空気を読むシーンは日常に多々あると思うのですが、Uはそれが下手。人の感情の機微には敏感なのにうまく立ち振る舞うことが本当に下手。その不器用さが可愛く見えてしまいなんだか憎めないのです。

呆れるほど不器用で自称悪人なU、私は彼女のことをなんだかんだで一生好きなんだと思います。私も同じ穴のムジナかな。終わり。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?