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音楽日記(2020/10/9)

すっかり更新が止まっていた音楽日記です。

月単位で更新するのはやめて、なるべくこれだと思ったタイミングで書くようにします。あくまで「日記」であるので、考察や分析といった堅苦しい感じではなくて「よく聞いちゃうんだよなー」「好きな作品だなー」っていう感想的なスタンスで書いていきたいと思います。

理想としては、感想がきっかけで考察や分析に繋げていければと考えています。


Kaede 『秋の惑星、ハートはナイトブルー』

度々呟いているけれど、2020年に入ってかえぽの作品にめちゃくちゃハマっている。前作「あの頃の私は変わり続けて今の私でいられてる。」はおそらく2020年のベストアルバム上位に入るくらい名作だと捉えてますが、それに劣らないくらい今作も良い。

何と言っても今回はLampの染谷さんがプロデュースに関わっているという事なので、作品がリリースされる以前から期待大だったんですが、やっぱり間違いなかった。

Lampの新しいアルバムと捉えても間違いないくらいLampの世界観が見事に発揮されているし、何よりその世界観に順応しているかえぽの歌声が凄く良い。Lampの榊原さんに寄せたささやくような歌声に近しいんだけど、そこにかえぽの儚くも優しいという彼女自身の持ち味も見事に発揮している。前々作、前作を経て、よりかえぽのソロとしての歌声に磨きがかかっているなと聴く度に惚れ込んでいる自分がいる。

そんな歌声も良いけれど、トータルで30分もない短さも良いですよね。短いからこそ集中して聴けるし、物足りなさを感じて何度も聴きたくなる。

2020年はかえぽの歌声と出会うための時間だったと確信させてくれる作品。


フィロソフィーのダンス 『ドント・ストップ・ザ・ダンス』

念願のメジャーデビューシングルにぴったりな1曲だ。
歌詞がとにかく好きでめちゃくちゃ励まされている。「私が私である事」に力強い自信を持っているそのメッセージが彼女達の活動スタイルに見事にフィットしているんです。もし、他のアイドルグループがこの楽曲を歌っていたとしたら、嘘くらいメッセージに思えてしまうかもしれない。

このメッセージはフィロのスだからこそ成立するんだと楽曲をリピートする度に思う。これまで聞いてきた彼女達の楽曲の中で、おそらく1番フィロソフィーのダンスというグループを説明するのにふさわしい1曲ではないか。そう、『ドント・ストップ・ザ・ダンス』は名刺代わりの1曲だ。

惹かれているのは歌詞だけじゃない。目でも楽しめるのがこの曲の良いところだと思う。先日公開されたダンス動画を見てそう感じた。全員で綺麗に揃ったダンスも魅力だが、所々で個性的な動きをするのが見逃せない。グループとしての一体感を出しつつも、その中で4人それぞれの個性を生かせる場である事をこのダンス動画は表しているんだと感じている。

ちなみにカップリングで収録されているDEZOLVEとのコラボバージョンも良い。4人の歌声の適材適所な感じがよく分かると思うし、歌声のバトンパスも見事です。

https://www.youtube.com/watch?v=5eCLkAohtpw



渋谷慶一郎 『ATAK024 Midnight Swan』

今まで名前は知っていたけれど、作品に触れたのは初めて。ピアノの旋律の美しさにグッと引き込まれた。この作品を聴く前に映画の『ミッドナイトスワン』を観たんだけれど、思わずウッとしんどくなるシーン、目を背けたくなるようなシーンで、それを浄化するように優しいピアノが流れてくる。余計な言葉を入れないで、音楽だけで登場人物の痛みや優しさなどの内面を表現しているかのようだ。

映画の世界観の中で音楽が絶妙な場所に配置されている。まさに映画音楽ってこうあるべきじゃないかと思った。久しぶりに自分の中で、映画と音楽ががっちり結びついた作品になった。


高橋徹也 『夜に生きるもの』

最近Spotifyによく表示されるようになったので何となく聞いてみたが、オススメされる理由がすぐに分かった。大人っぽい小沢健二を感じるのだ。大人っぽいというのは『LIFE』のように若さを爆発させた小沢健二というよりも、『球体の奏でる音楽』の落ち着いた雰囲気といえばうまく伝わるだろうか。それが僕が彼の作品から感じた大人っぽい小沢健二という印象だ。

リリースされた年を見ると、1998年とあるので渋谷系の後半、あるいはそのムーブメントが一旦落ち着いた時期かもしれない。こういう表現が適切かは分からないが、僕の中では遅れてきた渋谷系という印象も持っている。

まだまだ情報量が少なくて、どんなミュージシャンかは掴みきれていないものの、大人っぽい小沢健二、遅れてきた渋谷系という観点で見るのであれば、これは間違いなく好きな作品になると思う。もうしばらく追いかけてみよう。


yama 『a.m.3:21』

こちらは会社の同期が好きらしく、それがきっかけで聴いてみた。何だか夜に聴きたくなる音楽だなと率直に思った。ボーカルは女性か男性かは分からないけれど、多分女性だと思う。これで男性だったら、びっくり。今の所シングルしかリリースしておらず、ざっと聴いたが良いなと思ったのはこの曲と『春に告げる』かな。

こちらも情報量がまだまだ足りてないので、しばらく聴いてみることにします。

その他

先日からTwitterで話題になっていた「#みんなが選ぶ邦楽オールタイムベストアルバム100_In2020」。めちゃくちゃ面白かった。アルバムで音楽作品を捉えようとするのは大賛成なのでワクワクしながらツイートを追っかけてました。

結果を見て、たまに自分の好きなアルバムはあるものの、まだまだちゃんと聴いたことのない作品ばかり。これを機に、ランキングで取り上げていた作品に触れてみよう。それにしても最近の邦楽アルバムがランクインしづらくなっているのはなんか寂しいな。やっぱりアルバムで聴くというよりも、単曲で聴く方が主流になっているのか。

いやいや、そんな事はないぞと信じているのでこれからもアルバムを通して聴く事は大切にしたいな。そんな音楽を聴く姿勢をまた再確認できた企画でした。

ちなみにこのタイミングで自分の好きな邦楽アルバムを書き出してみたが、なんか物足りなさを感じてしまう。もっと広げて邦楽を聴こう。

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