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まずは知ることから始めよう - エネミラが描くエネルギーの未来とは - 後編|龍大文学部生がテラエナジーの魅力を見つけてみた!#02

このコラムでは、テラエナジーと龍谷大学文学部でのプロジェクト授業がコラボレーション。大学生がテラエナジーの様々な魅力や価値を掘り下げ、ウェブコラムとしてまとめ、皆さんへお届けします!

龍谷大学文学部で開講している授業「文学部プロジェクト実践発展演習(通称・文プロ)」では、「文学部の学び」が地域社会の価値を創出、再構築(リ・ブランディング)する力となることを体感し、人文知の社会還元を目指すプロジェクト型の授業です。2021年度・2022年度はTERA Energy株式会社とコラボレーションし、ウェブコラムの取材・作成に取り組んでいます!

龍谷大学ウェブシラバスより

テラエナジーの魅力「ほっと資産団体」への寄付ができる!

今回はテラエナジーの魅力の一つである「⾝近な⼈を応援する喜びを実感できる寄付つきでんき」について「ほっと資産団体」がどのような想いを持って活動に取り組んでいるのか、龍谷大学文学部の大学生が取材をしてみることにしました!ぜひ最後までご覧ください!

前回の記事に引き続き、エネルギー問題について、テラエナジーの「ほっと資産団体」である「おかやまエネルギーの未来を考える会(エネミラ)」代表・廣本悦子さんのお話しを伺いました。

再生可能エネルギーのあれこれ

龍大生:再生可能エネルギーとはなんでしょう?

エネミラ廣本さん:再生可能エネルギーとは枯渇せず、二酸化炭素を排出しない点で環境にも優しいエネルギーのことです。

平成21年8月施行「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用および化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」「同施行令」では以下のように説明されています。

▶︎法における定義:非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用できると認められるもの(法第2条第3項)。
▶︎具体的な種類:(1)太陽光、(2)風力、(3)水力、(4)地熱、(5)太陽熱、(6)大気中の熱その他の自然界に存在する熱、(7)バイオマス(動植物に由来する有機物) の7種類(施行令第4条)。利用の形態は、電気、熱、燃料製品。

龍大生:化石燃料を使うことは本当に悪いことですか?

エネミラ廣本さん:主に化石燃料の燃焼などによるCO2が原因で気候変動が起こります。その結果、日本は6月で40度を、パキスタンは54度を超える異常気象になっています。よって化石燃料の使用をやめ、一刻も早く再生可能エネルギーへと変える必要があります。

龍大生:日本全体で最も再生可能エネルギー発電がしやすい発電方法は何ですか。

エネミラ廣本さん:やはり全ての屋根に作ることのできる太陽光発電ですね。エネミラでも太陽光発電の普及に積極的に取り組んでいます。

屋根の上のソーラーパネル

龍大生:エネミラは太陽光発電の普及に貢献しておられますが、太陽熱による発電は可能ですか?

エネミラ廣本さん:技術的には可能ですが、今のところ日本で適切に設置できる場所はないようです。

龍大生:エネミラは太陽光発電の普及に取り組んでいますが、廃パネル問題にはどう対処したら良いと考えていますか。

エネミラ廣本さん:廃パネル問題は野だてというメガソーラーの処分が主に心配されてきましたが、国が10kW以上の撤去費用を売電収入から徴収することを今年から始めました。今年が固定価格買い取り制度の売電の11年目にあたるものに対し、のこりの10年で費用を積み立ててもらい、撤去する際に積み立ててもらったものを返すという制度です。また、岡山にはパネルのリサイクルに取り組んでいる企業が2社あります。

龍大生:小水力発電というものがあると聞いたのですが、小水力でできる発電量は水力発電に比べてどのくらいの発電量ですか。

エネミラ廣本さん:小水力発電は1基あたり数10~数100KWであり、ダム式の水力発電は1基あたり数万kWで比較すると発電量は少ないですが、小水力発電の方が環境にやさしいところは重要ですね。

小水力発電

龍大生:洋上風力発電は風力発電に比べてどのくらいの発電量ですか? 

エネミラ廣本さん:ネットで調べたところによると、日本の洋上風力発電は、2020年12月時点で7箇所に28基設置されており、発電量は58.6MWとなっています。風力発電全体のうち1.3%程度とのことです。

洋上風力発電

龍大生:テラエナジーが地熱発電に注目しているとおっしゃっていましたが、地熱発電は今の日本で実現できますか。

エネミラ廣本さん:実は日本は世界3位の地熱発電大国です。九州や東北でも比較的盛んですね。鳥取では高温の温泉を利用した発電がおこなわれています。低温で発電できる技術が生まれたら、岡山でもできるかもしれないと考えているところです。

龍大生:エネミラはバイオマスエネルギーの普及活動も行っていますが、バイオマス発電の木質ペレットの木は国内で賄えるのですか。また伐採して環境破壊につながることはありませんか。

エネミラ廣本さん:輸入された木材を加工したあとの木くずもありますが、地元で回収された林地残材や廃材などを使っている範囲では環境に優しいです。木を切った後に植林をして地域レベルで循環ができることも大事です。現在は大規模に発電するために海外から燃料を輸入している事例があり、問題になっています。バイオマスエネルギーは、生ごみや動物の糞尿、藻類などいろんな資源が有用で発電や熱利用に使われています。

私たちにできること

龍大生:プラスチックを削減することで、エネルギー問題や環境問題の解決に本当につながりますか。

エネミラ廣本さん:プラスチックは化石燃料を原料にしていますので、エネルギー問題解決のためにプラスチック削減は必要です。

また、プラスチックの廃棄はマイクロプラスチックによる海洋汚染も生まれるので、プラスチック削減は環境問題解決に必要不可欠です。

プラスチック削減のため水筒を持つ、ストローを使わない、植物性プラスチックを使用することなどで改善できるので、みんなで心がけていきましょう。

龍大生:私たちがエネルギー問題に前向きに取り組むにはどうしたら良いですか?

エネミラ廣本さん:エネルギー問題に関してはいろいろな考え方の人がいます。エネルギー問題は難しく、活動に取り組む人は少ないです。エネミラも悩みながら活動しています。

「IPCC」という科学者の組織の第6次評価報告書には「気候変動は人間活動によるもの」などが書かれており、私たちが行動を変えていくことが大事です。取り返しがつかなくなるまでに残された時間は少なく、待ったなしの状況です。みんなで考え、行動していきましょう。

具体的対処について、細かい節電も対処方法ではありますが、エネミラはエネルギーを減らすことができる断熱改修を行っており、そのような大幅な省エネや再生可能エネルギーの活用が大切です。

断熱改修の様子

龍大生:たくさんの貴重なお話をありがとうございました。非常に勉強になりました!

これからの日本を担う世代として

現在、私たちが化石燃料を使うことで、二酸化炭素を排出し、地球温暖化による異常気象や災害、海面上昇が起きており、深刻な事態となっています。そこで私たちはエネルギー問題に真剣に取り組み、再生可能エネルギーの導入に取り組むことが必要です。また身近なところではプラスチック削減、断熱改修などを行うことが可能です。

これからの日本を担う世代として、一緒にエネルギー問題について真剣に考えることから始めましょう。

テラエナジーでんきは、お客さまが応援したい活動へ電気代の上限2.5%を寄付する「寄付つき電気」です。再生可能エネルギー由来の電源にこだわってお届けします。


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