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Xデザイン:京都フィールドワーク(KA法と価値分析)&ペルソナ作成

京都でのフィールドワークに行ってきたので、そのリフレクション。

私たちのチームは商店街と食の新旧を視座にして、出町枡形商店街チームと錦市場チームに分かれてフィールドワークを実施した。私は出町枡形商店街へ。

エスノグラフィー:アート思考 →ビジネスリサーチ
行動観察:デザイン思考 →ユーザーリサーチ

リサーチは研究である(調査ではない)
研究は調査した結果を分析して、抽象化する。調べて終わりではない!

出発前の講義で、先生からエスノグラフィーと行動観察の違いってよく分かっていない人がいるとおっしゃっていましたが、私のことだった。設計された場で観察することと、状況を観察することは違うのだなぁというのは実際にフィールドワークに出て行って、価値分析までしてから繋がってきたかも。(できるようになったわけではないけど、概念の理解として。)

説明の事例でAlipayとかWechatPayの話をされていたけど、コード決済ができる前にコード決済できるようになればいいなって思っていた商店主はいなくって。
みんな贋金つかまされないように透かしたり、古いお金はお断りするなどして防衛していたんだと思う。その各自の防衛策がトレーニング。で、それが当たり前に思っていれば、何か困ったことがありますか?と聞いても別にそれが困りごととしては上がってこない。だけど、一生懸命1日中見てたら、贋金をチェックする行動パターンを何度も繰り返していることに気づくはず、ということなんじゃないかしら。これがエスノグラフィー。他の商店でも同じことを繰り返していて、見ていたらまたやるなっていうことがわかってくる。同じ行動を繰り返しているということは文化。
何やってるかわからない場合はインフォマント(現地をよく知ってる人)にあの人達は何チェックしてるんですか?って聞いたら教えてくれるみたいな。WechatとWechatPayとMicroAppの関係性がわからなくて、説明してもらったときみたいな感じ。

たぶん、そういうことかなって。自分の経験とのつなぎ合わせ。
でも、そこでコード決済というものが気になる対象になって、あっという間に広がっていく様子をずーっと気にしてみてた気がする。
PayPayが巨額のプロモーションをして市場を取りに行ったことも、「人間は一番重要事項に金を払う」ことを捕捉するならば安いものだったということだ。

あるイノベーションが起きたときにその変化が何なのかいち早くしること
西陣の着物問屋 → 洋装
固定電話 → ガラケー → スマホ
振り返れば劇的に変わってる。でも、出てきたときにパッとは気づけない。(気づかないようにしてる?)
自分事としての学習棄却(アンラーン)って楽しくもあり、辛いことでもあるのかも。まだ大丈夫って思いたくなっちゃう?
先生は過去の成功執着しないっておっしゃっていたけど、これからは本当にそれが大事だと思う。時流がどんどん早くなっていることは間違いない。

「感性のアンテナ」
感性のアンテナは1人で見ないと鈍くなる。確かに1人で歩いていると、暇だからなのかいろんなことに気が付くかもしれない。
SIZUYAがいろんな駅にあってカルネ押しだなとか。パン屋めっちゃ多いのに東京に多い神戸屋やヴィドフランスは見かけないなとか。

「あったらいいなはニーズではない」
土曜のベーシックコースの苦しみだなー。あったらいいなだけど、お金は払わないものしか見つけられていない。。。「集団がもっているが気が付いていない最大公約数の価値を見つけられなければ、スケールしない」そう、その通りで、見つけられない。。。

「リサーチは楽しい変なものを調べる会ではない」
調べているうちに、楽しくなってしまって気づかぬうちに面白いほうを選んでしまった。左京区についてのペルソナが多くってもそこの情報が厚いならばそれを選ぶのがリサーチというご指摘を受けた。(もっともだ)
「取材はエクストリームな人を取り上げて特徴を掘り下げるもの、リサーチは閉鎖的なグループの中でのあるあるを見つけるもの」であり、その地区で1人しかいないような人を取り上げてはいけない。100人とかいそうなあるあるを探すことが重要。自分の中で作った2次情報でバイアスをかけていないか?
医者が「癌という仮説に引っ張られて癌の証拠探しをしてはいけない」し、「こっちのほうが症例が面白そうだからといって、最大の病巣をほったらかしにしてはいけない」
全くもって、理解できるのに、実際に話して手を動かしていると理性が働かなるのはなんでなんだろう。。。「知ってる」「わかる」「できる」の壁がは厚い…。

ペルソナは光と闇がある
人間には明るい部分と闇の部分がある。闇の部分は雑味とか生生しさみたいなものがあって、初めてよきペルソナになる。人間いろんなこと考えていきてるものなー。

守破離
何でその視座?なんとなく見に行っても見えるものがない。
必要な対象者に話を聞いて、言語化できているか?必要に応じてピポットも必要。
分析に必要な素材がそろっているか?趣旨と違う人に話を聞いた場合はその情報を捨てることも必要。
分析は構造化できているか?(商店主同士なら商店主同士を比較するなど)
前にやったリサーチをつなげていかなくてはいけない。間を変にショートカットしたりワープしたりしてはならない。


うーん、本当に自分の中でつながりができるとちゃんとつなげられるようになるかしら。本当に精進。。。引き続きがんばろう。
そして、京都はよきところだ。紅葉も最高だった。

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