なぜリアル店舗が苦境に立たされている

リアル店舗の勝ち残り案をいくつか

 前回の記事で、リアル店舗の最重要課題に顧客のために渡す「ストーリー」があるのではないかということを書いた。
お店の未来を考えるしめくくりとして、その他のリアル店舗の勝ち筋を生みそうなキーワードを挙げようと思う。

<サブスクリプションモデル>

 ネットフリクションやfuluなんかで注目を浴び始めたような気がするが、いわゆる月額課金モデル。
これを、リアル店舗でも採用しようという動きが、あちこちで出てきている。

この野郎ラーメンとか、その筋で有名なのかな?
まぁ、私はラーメンを月額で食べたいとは思わないけど(笑)
リアル店舗×サブスクリプションモデルは、まだまだ黎明期というか、むしろ一時盛り上がったけど、あんまりよい形が作れずにちょっとブームが収束気味になってるといえるだろうか。
そんな印象は受けるが、工夫次第で大きな可能性を秘めているモデルで、実際に成功を収めているリゾート施設などもある。
喫茶店に導入すると面白いんじゃないか説もいろいろと流れているけど、結局「ストーリー」とどう絡めるのかが、一番効果を発揮るすんじゃないかと思う。

<業務の自動化、無人化>

 少子高齢化に伴い、安い労働力というのは確保しにくくなってきた。
ほとんど全ての業態で、人件費という、人に払う賃金等が最も支出に占める割合が高いという事実がある。
それは、リアル店舗も例外ではない。
逆に、ここを圧縮することができれば、かなり他店に比べて優位に立ちまわることができる。
そういう意味で、先進的な例がAmazonGoという、アメリカにある完全無人のコンビニみたいなお店だろう。

 コンビニは遅かれ早かれこんな形に終着していくと思われる。
要は時間の問題だが、これレベルの無人化を個人で行うなんて到底無理な話だ。
よって、この自動化・無人化は個人と大手で益々差がつくところだろう。
単純な自動化ではまず歯が立たない、ではどこで戦うのか。
個人としてはより戦略が重要となる時代に突入している。

<ネットとの連携>

 個人でのリアル店舗こそ、ネットを上手く使う以外に基本的に勝ち筋がないと考えている。
ただ、FacebookやSNSを始めて連携すれば良い、という話ではない。
ネット上でもファンを作り、リアル店舗に集める。
リアル店舗でファンになったお客さんが、よりネットの世界でハマることができる。
そんな循環を意識するべきだ。
そのためにはリアルでもネットでも、相当な労力とち密な戦略を立てないといけない。
 ここでキーワードとなるのが、ニッチであるということだろう。
つまり、大衆向けでなはく、かなり限られた対象者だけど、その点において唯一無二といえるような存在になること。
大衆向けは、かならず大手がシェアを取ろうと踏み荒らしてくる。
だから、ニッチな分野を掘り下げ、ネットで無限の層からファンとなる人に発見してもらうつもりで運営する方が、面白いことになりやすいのではないだろうか。

 というわけで、3日間にわたってリアル店舗に関する記事を書かせて頂いた。
時間を割いて読んでいただいた方には心からの感謝を申し上げたい。

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