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いつまでも「ここじゃない」感が抜けないまま

1年の中で夏至も新しい事を始めると良いタイミングに良いらしいので、先週フェースブックグループを作った。まだ手直し中で公開していない。グループの内容はこの街から行けるハイキング、保養地、景色の良いところ、何か特別なスポーツができる場所、などを車で15分、30分、1時間、2時間、8時間、12時間、シーズン別に分類して、行き先や途中にある食べもの屋の情報、地図も載せていく。このアイデアは何年か前からあって、自分用によく一筆書きにループで行って帰って来れるところをグーグルマップに保存して来た。そして、他の人の行き先も聞いてみたいと思うようになった。この街に20年以上住んでいるのにつきまとう、本当は自分のコミュニティはここじゃない感。ひとりで運転している時、どこまでも農地が続くフラットな地平線の風景にどうしようもない絶望感と嫌悪を覚えることがある。だったらどこへでも引っ越せば良いのに、転職する度胸がなく今に至る。気持を紛らし、散らすために、この町を起点にして出かけて行ける素敵な行き先が必要なのだ。

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今の私は気づいている。此処だと思える場所にいないのは自分の生きる態度のせいだと。子供の頃、そこが生まれ故郷だったのにも関わらず何故だか既に漠然と「ああここでは深入りしないでおこう。」という考えがあった。子供会にも入らず地域の行事に参加せず。高校からは都心の学校に通学して地元の人付き合いが全く無い。就職しても勤務先でここでは無い感を拭えず転職。今はアメリカで永住者として暮らし、時を経てもまだ自分で「ココ」に辿り着いていないと感じてしまうのは非効率だし不幸な事だと思う。どこにいたってつべこべ言わずにただ馴染んで腰を据えて楽しめば良かった、自分でココだと決めればすぐ済む事だったのかもしれない。