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#インスタントポット 記事まとめ

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インスタントポットについての記事をまとめました。
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#アメリカの田舎

鍋界のスターウォーズ、インスタントポット

先週末にインスタントポットが届いた。インスタントポットというのはここ10年程北米で人気の圧力鍋/万能調理器具だが、これを買うことに決めてから実際買うまでにこれほどに迷うことになるとは思いもよらなかった。 容量3Qt, 6Qt, 8Qt, 10Qt と13種類の組み合わせ インスタントポットを買おうと思ったのは夏のおわりのこと。春からの自宅勤務が新年まで延長されたので引き続き家からリモートで働いているが、勤務先の大学では秋の新学期が始まって以来新型コロナの状況にあわせて対策が

初めてのインスタントポット: 砂糖抜きのアップルソース

   「大晦日の午後1時から3時まで残っているキャベツ、玉ねぎ、りんごを無料放出します。バッグ持参でお願いします。」というお知らせが ”Pick your own” ファームから来たので、友達と出かけた。1時を15分くらいしか過ぎていないのに農場につづくわき道は大混雑。自分たちは少し離れた公園の駐車場に車を停めて、袋を持って歩いて行った。    向かいから工事現場で使う一輪車みたいなカートにキャベツを山盛り積んだ男性がやって来た。たぶんボスニアからの移民の人だろう。彼らは冬

はじめてのインスタントポット: 脂の乗らないBBQ風スペアリブ

大きなかたまり肉の調理が苦手だ。日本でひき肉や薄切り肉しか調理したことがなかったからアメリカに来てすぐの頃、肉売り場で売られる肉の単位の違いに驚いた。昨年新型コロナが流行りだしてステイホームが始まる直前の3月半ば、最後にオフィスに出た日に立ち話をしていて部長が「食料が心配だからあした牛を4分の1頭買って来るつもりだ。」と言った。それを聞いたとき、うーんやっぱりここはでは食べる肉の単位が違うと思った。 触るのが苦手 スペアリブは厚みはないが面積が広く、片面脂身もいっぱいついて

はじめてのインスタントポット: すき焼き鍋の常識からはみ出して

いかんせんコタツに座った位置からでは鍋の高さが高すぎる。30センチはあるだろう。まるで手探りでくじを引くような感じで高い位置からすき焼きをたぐり寄せる。薄切り肉や小さな野菜はともかく、箸使いの経験が私ほど長くないアメリカ人の夫がうどんの取り分けに苦戦している。膝立ちの中腰で鍋の中を真上から見下ろして臨んでいるのにもかかわらず、一度は箸で挟んだはずのうどんが汁をはじきながらするすると鍋に落ちてしまう。私はといえば、さすがに母国語ならぬ母国箸とでもいうか、昔取った杵柄で、ちょっと

はじめてのインスタントポット:クリスマスイブの温泉たまご

バブルでGoの80年代後半、残業していたクリスマスイブがあった。日本では脳天気に若い世代はクリスマスイブを恋人と高級レストランで食事の後シティホテルでお泊まりするものだという流れをメディアが作り出して衆人が踊らされた。 イブは残業なんてしていたら彼氏彼女がいない残念な人認定をされてしまう踏み絵的な日。一緒に残業を終えた後輩男性と最寄りの赤坂駅から地下鉄に乗り、乗り換えで別れるまでの数駅その人はクリスマス前に彼女と別れてしまったことをしきりと嘆いて、世間みなさまは今宵の予定が

はじめてのインスタントポット:魅惑の納豆メイキング

インスタントポットを買った理由の一つが、鍋一つで簡単に納豆が作れること、だ。アメリカでも日本人が多いカリフォルニアとかなら日系食料品店でなんでも買えるのだろうが、田舎だと日本食材全般手に入れにくい。私の住んでいる町から直近で納豆を売っている町まで120キロほどで、まさに東京から茨城県の水戸まで納豆を買いに車を飛ばすようなものだと言ったら距離感がわかってもらえるだろうか。買えるときに沢山買って冷凍保存しておき1パックずつ解凍してはありがたくいただく。いっぱい食べたくなった時は買