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トークの教室について

トークの教室(藤井青銅さん)がとても面白く、目からうろこな部分があった。
人前で話をするトーク、というと面白い、楽しいと思われたいもの。
だから笑いを取らなきゃいけないような気がしてしまうけど、面白いは笑いを取るだけではない、と言及していて、それがとても腑に落ちた。

感動する映画や、旅行記、シリアスなドキュメンタリーや、固めの本など、いずれもゲラゲラ笑う類のものではないけど、面白かったという感想が残る。
勉強になったとか、考えてみたくなるとか、ちょっとやってみたくなって行動を促してくれるとか。

人前で話(トーク)をする時、何か笑える面白いことを言わなくては!と頭をよぎるが、別に笑いなんて取らなくて良いんだなと安堵した。
いや、もちろん笑える話を入れられれば、分かりやすく空間が温まるし、できるに越したことはないが、私はそういうのは得意ではないので。

ではどうすれば面白いトークができるか。
青銅さんが言うには、熱を持って話をすること。
そのためには自分の話をする必要がある(人の話ではなく、伝え聞いた話ではなく)。
その経験を経て、どう思ったのか、どう考え行動したのか、といったことを
状況を分かりやすく説明しながら話をすること。
内容は日常生活のことでOK(もちろん、何か珍しいエピソードがあればそれでもOK)。
身近なテーマでも興味を持ってもらえるなら、私にでもできるのではないかと思った、きっと誰にでもできることだろう。

ちょっと壁があるとすれば、
自分の話を披露するわけで、自分のプライベートや内面を話することになるため、聞き手にどう思われるか少し不安にもなるという点だが、
最近は気にならなくなってきたし、そもそも気にする人はあまりいないだろう。

熱を持って話をすること。
これは聞き手にも、話が入っていきやすいし、
話す側としても話しやすい。なぜなら(多少盛ったとしても)本当の話だし、本音だからだ。
嘘の話を熱量を持って話をするのは難しいし、聞き手に見破られるリスクがある。嘘の話だとばれるととても恥ずかしいし、印象が悪い(これはこれで、のちの面白いエピソードになるかもしれないが)

あと青銅さんの印象的な言葉に、
聞き手に面白がってもらう、話し手は面白がってもらいたくて話をする、という言葉があった。

「面白いトークをする」の役割の一つとして、
おいしい店を紹介するように、面白がってほしいことを誰かに紹介するととらえると、トークをするハードルが下がるように思えた。
面白がってもらう、という視点でトークテーマを探すことを想像すると、少しウキウキもする。

仕事上、人前で話をするケースが増えてきそうなので、参考にしようと思います。面白い本でした。


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