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にわか 発達心理学について(フロイト)

発達心理学について興味があって、あまり腰を据えて勉強する時間がないので、概要を軽く知っておきたいなと思い調べてみました。

教育の発達心理の概要は、教員採用試験向けの動画にはなりますが、
教採セミナーさんの動画が良くまとまっていると思いました。
深掘りしたいテーマを探すのには良いかなと思いました。

個人的には学生の頃に耳にした、フロイトに関心があって超軽めの本を読んでみました。

結論から言うと(たいして理解をしておりませんが)、あまり好きではない、というか解せないという感じでした。
性に関する発達段階は経験的に納得はいきますが、
患者の治療の事例がどうもこじ付け感が抜けないというかよく理解できない。
例えば、幼少期に他の人の櫛を使おうとしたときに、親に他の人の血が混ざるから止めなさいと注意を受ける。
この経験は、本当は血を混ぜたいという患者の願望であり、
結婚は断ったが、本当はあの人の子供を産みたい、という葛藤に繋がる。
これが患者の神経症に繋がり、これを患者自身が理解(患者自身が納得いくように解釈)することで快方に向かう、ということだと私は理解したが、よくわからず、原因を性的なものにこじつけているように感じた。

面白かったのは、無意識下にある原因を、深層心理を探ることで意識下へと顕在化し患者自身が理解して治療していくというプロセス。
たぶんですが、この手法は重めの患者向けの治療向けだったりで、深層心理を理解するのに役に立つのかもしれませんが、心理の根幹となるところを性に寄せすぎているような気がして、よくわかりません。
Chat GPTの助けも借りながら、少し理解を整理しました。


フロイトの精神分析における治療の目標は、無意識に抑圧された感情や欲望、葛藤を意識化し、それによって患者が自己理解を深めることです。このプロセスは、患者が自身の心理的問題や行動の根本原因を理解し、それに対処する力を得ることを意味します。以下に、その具体的なプロセスと解決の詳細を説明します。

無意識の意識化とその意味

1. 自己理解の深化

  • 意識化のプロセス:治療の過程で、患者は自由連想法や夢分析、転移の解析を通じて無意識の内容にアクセスします。これにより、表面的な症状や行動の背後にある無意識の動機や感情を理解します。

  • 洞察の獲得:患者が無意識の欲望や葛藤を認識し、それらがどのように現在の問題に影響を与えているかを理解することを目指します。これを洞察と呼びます。

2. 感情の再体験と解放

  • 感情の再体験:患者は無意識に抑圧された感情を再び体験し、それを表現する機会を持ちます。これは、過去のトラウマや未解決の葛藤に関連する感情が含まれます。

  • 感情の解放:感情を再体験し、それを表現することにより、患者は感情の負担を軽減し、心理的な解放を得ます。これにより、過去の影響から自由になることが期待されます。

3. 防衛機制の再構築

  • 防衛機制の理解:患者は、自分がどのように防衛機制を用いて無意識の欲望や葛藤に対処しているかを理解します。例えば、抑圧や投影、否認などのメカニズムを認識します。

  • 健全な防衛機制の発達:患者は、より適応的な方法で感情や欲望を処理する能力を発達させます。これにより、より健康的な対処法を身につけ、心理的な安定を得ることができます。

解決の具体的な状態

1. 症状の軽減

  • 無意識の葛藤が意識化され、理解されることで、神経症状や不安症状が軽減されます。患者は、症状がどのようにして形成されたかを理解し、それに対する恐れや不安が減少します。

2. 自己統合

  • 無意識と意識の間に存在する矛盾や葛藤が解消されることで、自己の統合が進みます。患者は、自分自身の欲望や感情を受け入れ、より統合された自己概念を持つようになります。

3. 対人関係の改善

  • 自己理解が深まることで、他者との関係も改善されます。患者は、無意識の動機や欲望が対人関係にどのように影響を与えていたかを理解し、より健全で建設的な関係を築くことができます。

4. 現実適応の向上

  • 適応的な防衛機制を身につけることで、現実の問題に対する対処能力が向上します。患者は、過去の影響から解放され、現在の状況に適応する力を得ます。

取り除くことと対比

フロイトの手法では、無意識の内容を単に取り除くのではなく、意識化して統合することが重要です。以下に、取り除くことと意識化・統合の違いを説明します。

取り除くこと

  • 症状の表面的な除去:例えば、行動療法などでは、症状そのものを直接除去することが目指されます。これは一時的な改善をもたらすことがありますが、根本的な原因に対処しない限り、再発する可能性があります。

意識化と統合

  • 根本原因への対処:フロイトの手法では、症状の背後にある無意識の葛藤や抑圧された感情に焦点を当てます。これを意識化し、理解することで、根本的な解決が図られます。

  • 統合された自己の発達:無意識の内容を統合することで、自己の一貫性と安定性が高まり、長期的な心理的健康が期待されます。


フロイトの心理性的発達段階

フロイトは、人間の人格発達が以下の五つの段階を経ると考えました。各段階での経験や葛藤が成人後の人格に大きな影響を与えるとされています。

1. 口唇期(0-1歳)

特徴

  • 快感の源:口を通じて快感を得る(例:授乳、指を吸う)。

  • 主要な課題:信頼感と安心感の形成。

正常な発達

  • 基本的な信頼感が形成される。

異常な発達

  • 欲求不満や過度の満足により、過食、喫煙、口唇に関連する行動(爪を噛むなど)の固着が生じる。

2. 肛門期(1-3歳)

特徴

  • 快感の源:排泄行為のコントロール。

  • 主要な課題:自律性と独立性の発達。

正常な発達

  • 排泄のコントロールを学び、自己管理と秩序感が育まれる。

異常な発達

  • 厳しすぎる、または甘すぎるトイレトレーニングにより、強迫的な秩序や潔癖症、頑固さが固着として現れる。

3. 男根期(3-6歳)

特徴

  • 快感の源:性器への関心。

  • 主要な課題:性同一性の形成、オイディプス・コンプレックス(男児)、エレクトラ・コンプレックス(女児)。

男性の場合(オイディプス・コンプレックス)

  • 母親への愛情と父親への競争心。

  • 父親との同一化を通じて、超自我が形成される。

女性の場合(エレクトラ・コンプレックス)

  • 母親への愛情と父親への関心、羨望。

  • 母親と同一化することで、超自我が形成される。

  • 陰茎羨望(Penis Envy)と呼ばれる概念が含まれるが、現代では批判されている。

異常な発達

  • 固着により、性的アイデンティティの混乱や性役割に関連する問題が生じる。

4. 潜伏期(6歳から思春期)

特徴

  • 快感の源:性的欲求の一時的な抑制。

  • 主要な課題:社会的スキルや知識の発達。

正常な発達

  • 学業や友人関係に集中し、社会的スキルが発達する。

異常な発達

  • 潜伏期に固着は少ないが、以前の段階での未解決の葛藤が影響することがある。

5. 性器期(思春期以降)

特徴

  • 快感の源:成熟した性的関係。

  • 主要な課題:性的成熟と健全な対人関係の形成。

正常な発達

  • 性的欲求が再び活発になり、健全なパートナーシップを築く。

異常な発達

  • 以前の段階での未解決の葛藤が影響し、性的関係や対人関係に問題が生じる。

総括

フロイトの心理性的発達段階は、口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期の五つの段階を通じて、人間の人格が形成されるとする理論です。各段階での経験や葛藤が成人後の人格に影響を与え、正常に発達する場合と異常に発達する場合があるとされています。

男性の場合:オイディプス・コンプレックスを通じて、父親と同一化し超自我が形成されます。

女性の場合:エレクトラ・コンプレックスを通じて、母親と同一化し超自我が形成されます。

固着が生じると、成人後に神経症や性格障害などの心理的問題が現れる可能性があります。フロイトの理論は、多くの批判を受けつつも、人格発達に関する重要な視点を提供しています。

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