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「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」と「ナナメの夕暮れ」を読んで

・このnoteには僕の若林さんへの愛が書かれているだけです。

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」「ナナメの夕暮れ」ともにお笑い芸人オードリーの若林正恭さんの著書である。
僕はオードリーをM-1で初めて拝見し、その数年後に「オードリーのオールナイトニッポン」を聞いて好きになった。
具体的に何に惹かれたのかといえば、当時の自分はものすごく斜に構える高校生で冷笑主義だった。
若林さんのトークを聞くうちに若林さんも冷笑主義なのでは?と思い、勝手に親近感を感じ好きになっていった。
その後も、若林さんが出てるTVや雑誌はできるだけ見るようになった。
僕は若林さんがNFLの番組をやっているのをきっかけにNFLを見始めて好きになった。(僕が好きになったチームは若林さんと同地区のライバルチームになってしまったが。)
僕は元々本を読むのが好きだったが読むのは新書ばかりだった。だけれど、若林さんがラジオで西 加奈子さんの話をすれば迷わずアマゾンで注文し、小説にもハマった。
若林さんがプロレスの話をすれば学校帰りに後楽園に行ってプロレスを見た。そしてハマった。
僕は若林教の唯一神若林正恭に影響されまくっていた。

毎週土曜日が楽しみな生活を送っていた中、僕は少しづつ違和感を感じ始めていた。
1つは若林さんがどんどん大人になっていることに。
具体的に言えば、若林さんはもう、人見知りを克服しているのでは?社会に適応しているのでは?僕みたいな人間をがっかりさせないために不器用なフリをしているのでは?と感じていた。
もう1つは自分はこのままで良いのか?ということだ。
20歳も超えた頃、いろんなものを冷笑して、斜に構えて生きることに息苦しさを感じていた。
かといって、今の生き方をやめれば、冷笑していた人たちと同じ生き方になる。
そんな苦しみを感じていた。

そんなときに上記2作を連続で読んだ。
若林さんの考えや思いがバチボコ乗っかっていた。
「冷笑主義は竜宮城だ。温度の高いものに外野から冷や水をかけ続けて自分では何もしない」この1文が刺さりまくった。
自己啓発本よりも新書よりも、小説やエッセイのほうが響くことがある。
自分も考えすぎるめんどくさい人間だが上記の1文が何かをしようと思わせてくれた。
SNS媒体に実名登録するなんて考えられなかったし、バカにしてた。
でも、もう冷笑主義はやめにする。
周りにバカにされても、きもがられても関係ない。
そんな勇気を若林さんは僕にくれた。
世の中に生きづらさを感じている人は読んで損はないと思う2冊だった。

結局、僕は若林教から抜けれないし、これからも信仰し続けると思う。

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