テキーラ道場がオススメするガチテキーラランキング ②レポサド編

タイトルの通り世界最大級のテキーラ評価サイト「テキーラマッチメーカー」の評価を元に、現在日本で販売されている中で飲んでおくべき本物のテキーラを紹介しようというのが、本noteの主旨です。今回は前回のブランコ編に続くレポサド編です。

レポサドテキーラとは、2ヵ月以上樽熟成したテキーラを指します(樽の容量制限はなし)。600L以下の樽で1年以上熟成が必要なアニェホテキーラと比べると熟成感が軽く、アガベの味と香りも同時に楽しめるのが特徴です。

日本で買えるレポサドテキーラTOP10

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本ランキングは2021年6月7日現在、パネルスコア(PS=評価数が多く運営側に認められた優良評価者による評価)及びコミュニティスコア(CS=誰でも参加可能な一般評価)が共に80点以上、評価数(RC)が30件以上のものに限定しています。

日本では有名だけどアメリカであまり注目されてないものは評価数が少なく除外されているものもあります。また日本で終売が決まっているものは、入手可能性が低いため除外しています。また青色はハイプルーフ(アルコール度数42%以上)テキーラです。価格はサトー酒店から引用、扱ってないものは他の酒販店さんから引用しています。シエテレグアスのみ一般酒販店では購入できないため価格はブランクにしております。

通好みと言われるレポサドテキーラ

アガベ感をダイレクトに感じられるブランコ、そして樽感をしっかり感じられるアニェホ、エクストラアニェホと比べて、レポサドはよく「通が好む」とか「テキーラ好きが最後に行き着く」と称されることがあります。

アガベ感と樽感がバランスよく味わえるのがレポサドの特徴ではありますが、バランスよくとは言っても樽の効かせ方はピンからキリまであり、ど真ん中ストライクというものを定めにくいのも現実です。他のクラスに比べて「レポサドが好き!」と明言する人が少ないのも、このストライクゾーンの広さゆえかもしれません。

さてここでランキングを見て貰えれば勘のいい人はすぐお気づきになるかもしれませんが、ランクインしているブランドはブランコテキーラランキングとほとんど変わりません。レポサドはアニェホ以上と比べるとよりブランコの風合いを残しているのがその理由のひとつですが、やはり「いい蒸留所は何を作らせても美味い」と捉えて間違いではないと思います。

またブランコでは隆盛を極めていたハイプルーフがまったくいなくなったのも一目瞭然です。日本でもフォルタレサやカスカウィンから限定のハイプルーフのレポサドが出ており高評価を得ていますが、やはりマニア受けはしても一般受けはしない、と考えられているのが一番の理由です。実際、TMMの評価は高いハイプルーフテキーラですが、現実的には通常のアルコール度数の商品の方が圧倒的に売れています。テキーラのほとんどが38%~40%に調整されているのも、もっとも飲みやすい度数であるからと言えるでしょう。

この中から敢えて飲み比べの2本をオススメするとしたら、やはりドンナチョ(エクストラプレミアムじゃない方)とカスカウィンになるでしょうか。ちょっと割高に感じるカスカウィンのレポサドですが、それでもバジェス地方のテキーラでも評価の高いフォルタレサやドンフラノに比べると割安感はあります。もちろん私どもで輸入しているカジェ23も値付けを頑張っておりお買い求め安くはなってると自負しておりますが、ドンナチョの価格破壊(誉め言葉)の前には霞んでしまうのが現実。こうなるとぜひドンナチョを経験してカジェまで辿り着いて下さいと言うしかありません。

道場で試飲できるレポサドテキーラランキング

ここからはおまけです。テキーラ道場のレポサドテキーラのガチラインナップをTMM評価で並べてご紹介します。ちなみに赤字のものが日本未入荷or終売テキーラです。

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これがレポサド沼です。こちらもブランコのラインナップと比べると同じブランドが多数ランクインしているのがお分かり頂けると思います。ブランコの評判がよくてレポサドはイマイチ、というブランドはほとんどないと思っていいと思います。

こう言ったらなんですが、私を含めてこの道場のレポサドテキーラ全体を俯瞰して飲み比べられている人は現状いません。道場の沼の中でも、ある意味もっとも底が知られていない沼と言えるかもしれません。

よろしかったらサポートお願いします。といっても特に立派なことに使うわけではなく、すべてテキーラになるだけですが(^^;)