YouTubeのライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第160回『キングダム 敬語 大晦日』

YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第160回『キングダム 敬語 大晦日』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題は太字にしてます。
所要時間は約35分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓

↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/

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ここ川内キングダムはお母さんを国王にすえる君主制国家だ。
議会はあることはあるが、その議員はお父さんとときどき僕の二人だけで、最終的な決定権はお母さんにあるのであまり意味がない。

牙をもがれたお父さんはお母さんに従ってばっかりだが、反骨心旺盛な僕は違う。
寝坊をしたり、宿題を忘れたりしてちゃんと逆らっている。
夕飯前にこっそりお菓子を食べるのなんて日常茶飯事だ。
やっぱり小学校も4年生にもなると自我が目覚めてくるものなのだ。

今日だってお母さんに逆らってやるつもりだ。
何と言っても今夜は大晦日なのだから。
一年をまたぐ瞬間に起きていて、学校が始まったら友達に自慢してやるんだ。
しかしお母さんは強敵だった。
どうして僕の心が読めたのだろう。
夕飯のときに言われた。
「今日ちゃんと早く寝なさいよ。」
僕はどきりとしながらも、わかってるってと答えた。
お母さんたちが寝るのはいつも11時すぎだ。
ならばそのあとに布団から出ればいいと思ったから。
しかし次にお母さんが放った一言が強烈だった。
「言うこと聞かないとお年玉あげないわよ。」
これはずるいと思った。
買いたいマンガはいっぱいあるし、来年は僕の大好きなゲームの新作が発売されるというのに。
現金な僕は敬語でこう言う他なかった。
わかりました、と。

でもお正月。
お年玉袋を開けたら去年より千円も多かった!
やったあ!
川内キングダム万歳。
お母さん大好き。

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~感想~
キングダムが英語で、普段の会話で出てこないものなので困りました。
仕方なく王国を比喩にして、子供の視点から対比的に見る話にしました。
当初は子供がわかりましたと言うオチで終わりだったのですが、親の立場もフォローする必要があると思い、お年玉袋のくだりを入れました。

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