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美しいものって何?

「美しいものって結局は目に見えないものになるのでしょうか?
目に見える物体が美しいと感じられますか?
人の心とよく結びつくものは美しく、
そうでないものは美しくない。
しかし、言いたりないですね。
上手く言えた気がしない。
被造物は被造物にすぎません。
そこに美しさなんて宿るのでしょうか?
人による相対的な観念ではあるでしょうから、
美しさに絶対的な基準はありませんしね。
分かりませんね。
結局は。」
「そうですね。
貴方のいう通り、貴方の言い方では物足りないです。
美しいとはどんなですかね。
立派なことでしょうか?
端正なことでしょうか?
威厳があることでしょうか?
ふむふむ。よく分かりませんね。」
「では逆にまた美しくないものって何ですかね?
いくらでもありすぎてよく分かりませんね。
ふう。うーん。
考えてみたところで埒が明かない気がする。
美的感覚は思考によるものではないから、
感性の問題だから、考えても答えは出ないのではないかと思います。
だから、分かりづらいですね。」
「ほう。そうですか。
ではどう議論したらいいのでしょう?
そこからして無計画でしたね。
うーん。では、私が美しいと感じたものを列挙しましょうか。
でも最近はそんなもの感じたことがありません。
感性や観念の中にあるものですかね。
美しさとは。」
「うーん。
では、美しいとは丈夫とか打たれ強いとかでしょうかね。
でもそれだけでは粗野であり、たくましいだけなら、醜いとさえ言えますね。
美醜の感覚は相対的すぎてよく分かりません。
以前は人が綺麗だね、と言っていれば、
そのまま受け入れていたのですが、
私も最近は分からなくなってきました。」
「奇遇ですね。
同じようなことを感じていましたかね。
まあ物事が美しいかどうかはそこまで生活にクリティカルではありませんしね、
だからという訳ではありませんが、どうでもよくはありますね。」
「そうですね。
究極的にはそうですね。
意味がないことかもしれません。
美しいものがあってもなくても、それはどうでもいいことではあります。
ただ感心させられるのは対象を美しいと感じた訳ではありませんしね。」
「そうですね。
うーん。
言いたいことにつまり出しましたね。
現世に否定的なことを言いたい訳ではないけど、
ある種の洗脳にかかっていたのかも。
人が美しいと言うなら、それに従わないと、なんて本能が働いていた、とは思いませんが、
それに近い状態もあったかも。
美しいのは視界に映る物体ではなく、
誰かと共感を感じる心たちを意味していたのかも知れません。
心と心が調和していれば、それが美しいことではあると思います。
そんな感性的な話しでしょうかね。」
「なるほどそんな気もします。
誰かと心が通じた瞬間を美しいと感じるのかも。
確かにそうですね。」

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