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マルキーニョスの「奇跡のレッスン」

ブラジルのユースの総監督など国際的に育成年代の選手たちを指導し、海外のバレーボールの情報収集にもあたっているという、アントニオ・マルコス・レルバッシ氏(マルキーニョス)が、東京の中学男子バレー部を1週間コーチングするドキュメンタリーがありました。

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番組を観れてよかったなと思います。自分も大変共感できる部分や、ストンと落ちるような謎が解けたような思いがしました。日本のバレーボール界で、特に小中高校生の育成年代にかかわっているコーチの方たちには、どのように見えたのでしょうか?私は、ブラジルのマルキーニョスが特段すばらしいという手放しの賞賛気持ちとか、逆にここはおかしいという気持ちとか、そういったことじゃなくて、日本の今の現場を振り返る大変いい材料になるんじゃないかと思います。自分なりのメモを書いておこうと思います。

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(以下メモ)

・背中を押してあげれば飛躍できる
・自らを解き放つ
・集中と感情のバランス
・またコートに戻りたいと思わせる
・やらされている練習では決して育たない
・ウォーミングアップの段階からボールをつかって遊びながら身体を温める
・監督は少し言い方に気を付けるだけで選手の持つ力をもっと引き出せる
・基礎を身に付けるには楽しさが必要
・セット(トス)で大切なのは、どんな体勢でも自分の身体が必ずボールの真下に入ること。頭の外側で上げてはいけないよ。
・基本で大事な、ボールを正確にコントロールすること
・最も単純な技術こそ集中力が必要
・レシーブは、ボールを上げたい方向に肩をまっすぐ向けること
・「どう思う?」
・基礎こそ型にはめない、子どもを尊重する
・練習でもボールを落としてはダメだ
・常に実践を意識、練習のための練習はしない
・スモールステップは動作分解ではなく難易度で
・バレーボールの最も大切な基本は、ボールをつないで落とさないこと
・全員にスパイクさせる。レシーブしたらすぐに下がって助走をつけてアタック
・できたらすかさず褒める
・(育成年代では)ポジション別の練習はせず、全員で同じ練習をする。みんなに基本的な技術の向上させること、みんなが一緒に同じ練習をして仲間を思いやる心を育むこと
・試合と練習を区別するな。練習だからこそ集中して
・子どもたちが自分の判断で動く
・チームの成功は一人一人にかかっている
・いいチームとは単純なミスをしない
・自分自身がチームのために何ができるか一人一人が考え
・相手チームを恐れない勇気が必要
・必ず相手コートからボールを投げ入れる。試合のような眼の運び方
・中高生の年代層の育成法
・自分が何をしなければいけないか、子ども自身に気づかせる
・気づいて克服できたとき、子どもに自信が生まれる
・不必要不用意なミスをしない。わかっていることをミスしたときだけ指摘を。必ず問いかける。
・相手コートの空いているスペースを狙って確実に返す

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私は個人的には、たくさんのヒントを得たように感じました。
自分もいつか海外の現場を取材してみたいです。

(2015年)