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リオ五輪出場を逃す日本男子バレー関連記事

 2016年のオリンピックイヤー。日本代表男子は、残念ながらリオ五輪の出場を逃してしまいました。若い選手たちの活躍にも希望の光が見えだしている中でしたが、これで2000年代に入ってからは、日本の男子バレーは、2008年の北京五輪以外は、最終予選敗退を喫していることになります。
 ただ落胆するのではなく、誰かを非難するわけでもなく、とにかくみんなが応援する日本のバレーボールの浮上のきっかけを考えていきたいものですね。

バレーボール記事を集めて読んでみる

 「金星」と題しているのはどうしてでしょうか?疑問です。この記事は、バレーボールの事情をあまり知らない記者さんが書いたものなのかなと思わされます。今回のフランス戦のメンバーがどういったものなのかを見てほしいものです。

 フランスの監督ディリ氏のコメントをとれたのが良かった記事。
 フランスのティリ監督のコメントからは、もはや日本戦は眼中にはないということも感じ取れるような気がします。「日本の方が強かった」というのは、フランスの主力を出さずに控えメンバーだけで戦ってみたら、日本のレギュラーの方が強かった。と淡々と言っているのです。日本が強いとまさか思ってる人はいませんよね?
 いつも思うのですが、外国人の監督や選手は、日本についての感想を本心で言っていないように思えてなりません。敬意をはらっていつも気を遣ってくれているような気がしていまです。

 一部の選手だけをとりあげて、その個人にチームの命運を任せるような記事よりも、チームとしての戦い方や戦術に話題を変えてほしいです。
 そもそもオポジットの代わりなどいくらでもいると思います。問題は、代わりがいないのではなくて、コンバートするといった柔軟な選手起用や戦略がなかったことを露呈していると思います。
 また、「育成」、「急務」この二つの言葉の並列に危険性を感じています。選手の育成やチームの強化は、次のオリンピックまでの4年でも足りないくらいではないでしょうか。育成が急がれる・・・下手をするとまたインスタントな育成や、一部の選手に責任がのしかかることになるんではないかと思います。

 メディアは、スターを作り上げて会場の観客を満員にすることは成功しています。ある意味戦略が成功していると言えます。でも、「全試合を満員にする」とか、「バレーボールファンを熱狂させる」という戦略がそもそもないのではないでしょうか?むしろ割り切っているようにさえ感じられてしまいます。
 ファンの形、さまざまなファン層があって当然いいですし、仮にバレーボールのテクニカルな部分が分からない人が試合観戦をしてもいいのは当然です。でも、もっと試合会場が、バレーボールのゲーム性を楽しみ、チームの勝利をともに考えるファンが会場にも増え、海外チームどうしの試合も満員になる日が来ないものかなと思います。チケットの販売方法などももっと改善をしてくれたらいいのになと思います。
 日本開催の国際試合の運営や演出が、選手や海外の人にどう受け取られているのか、率直なところの声を聞いてみたいものです。
 メディアもファンも、代表チームを強くするためにできることを一緒に考えられたらいいですね。

人気はあるが五輪に行けず… 男子バレーに打開の道はあるか

 テレビの人たちや一部の即席バレー記者からでは伝わってこない情報が、このあたりからは分かっていきます。
 大山加奈さんや山本隆弘さんは、メディア露出のある人の中では、とてもよく分析をしようと努めているように感じています。より具体的な課題や考えるべき視点が見える気がします。私などのような素人が記事を何本も書くより、大山さんや山本さんのような方が発信すれば、たちまちその情報は広がります。また長年バレーボールを追ってきたバレーボールライターの方々の記事も分かりやすいと思います。

 さてさて、いろんな課題がいろんな記事やいろんな人々のオピニオンから見えてくるわけですが、肝心要の統括組織と言えば・・・相変わらずの迷走ぶりを見せていると思います。
 前回ロンドン五輪でも勝てず、監督交代、その人選で迷走し、初の外国人監督を決断するも、いろんな理由をつけて解任・・・。そうやって次のリオ五輪にチャレンジするも、何か同じ問題を繰り返しているようにしか見えませんが、いかがでしょうか?
 リオ五輪に出場できないのは残念ですが、他国がオリンピックで戦うまでの間は、日本は他国よりも先に2020五輪に向けて動けるはずです。
 コート上の戦術も論じられるべきですが、同時に人や組織を動かす「戦略」ももっと論じられなきゃいけないのではと思います。

【しっかりとした総括や検証を望みます】

・「高さとパワーに負けた」、「高さとパワーが足りない」
・「後継者がいない」
・「気持ちで負けた」、「精神力がたくましくない」
・「時間が足りなかった」
・「個人の力不足」

こういったもので総括としてしまわないか懸念しています。これだけは見逃さず、いろんな声で追及しなければいけないのではないでしょうか?

・不透明な強化策やマネジメント
・長期計画のなさ
・海外の中でのコネクションのなさ

こういったものも、心配です。
個人的には、こういった記事においても、選手やスタッフの声からも、具体的な展望や戦術や戦略における言及がもっと出てきたらいいなと思います。

バレーボール界にも、セルジオ越後さんみないな人がほしいですね。

日本代表、ボスニアに敗戦…セルジオ越後氏「これまでの失敗を繰り返そうとしている」

(2016年)