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ミーティング資料作成メモ

【セッターづくりの視点】

◇セッターの位置づけ
 ①ファーストコンタクトからのボールをアタックへ つなげる
 ②1点をもぎ取ることのできる、攻撃をさせる
   ・アタッカーの最高打点で打ち切らせる
   ・相手ブロックのマークを崩す
   ・ファーストコンタクトのミスを修正する

◇セッターに求められる能力
   ・オーバーハンドの制御力(パス力・コントロール・ハンドリング)
   ・俊敏な動き(フットワーク、スピード、ダッシュ&ストップ)
   ・方向転換能力(身体、ボール)
   ・周辺視野、ビジュアル力
   ・冷静さ、判断力、(判断材料吟味の)公平さ、丁寧さ
   ・コミュニケーション能力、指示・伝達能力
   ・スパイカー目線、ブロッカー目線の理解
   ・コート守備力
   ・作戦、采配への理解
   ・ネット際、床際でのボール処理

◇セッターづくり
 ①オーバーハンドスキルの中の留意点
   ・落下地点への入りと静止
   ・下半身→上半身の力の伝達
      a 両足首のセット(静止と曲げの確保)
      b リズムの確保
      c 姿勢(×腰折れ)
      d 手のセット位置
      e 肘の角度(曲げ過ぎ注意)
   ・ハンドリング(脱キャッチ論)
   ・「軸」とは? ・・・ 
     ボールを飛ばすためのエネルギーで伝達、方向性の精度
   ・「5・1」や「インダイレクト・デリバリー」で試されるセット能力
  
 ②育成方法
   ・全員への練習機会の確保
   ・リベローセッター群の形成 (ディフェンスとの両輪で)
   ・練習に、セットアップ(2段トス)を組み入れる
   ・「方向転換」「ムーブ&ストップ動作」を伴うパス練習
   ・スパイカーに打たせる練習
   ・相手ブロッカーを置いてのセットアップ
   ・ラリー状態、ポジショニングを伴うセットアップ

 ③おさえておきたい「当たり前」
   ・攻撃における「速さ」は、セットアップの「球速のはやさ」ではない
   ・相手ブロッカーに、ブロックターゲットを絞らせない。
   ・第一命題は、スパイカーの最高打点で全力で打たせること
   ・アンダーよりもオーバー
     →味方スパイカーは打ちやすい/相手スパイカーは絞りにくい
   ・攻撃枚数の確保
   ・「しかける」のはスパイカー。「お膳立て」がセッター。

 ④「サイドセット」(ネットと体が平行状態にしたセット)について
・メリット  : 緊急対応時(ネット上、極度に短く間に合わない・・・など)
・デメリット : 相手ブロッカーが見えない、ツーアタックの準備

◇ 医療の視点から・・・身体づくりと身体のケアについて

【実際のミーティングでは・・・】

ミーティングの内容の一部。指導現場にかかわる部分の主な内容で、カテゴリや男女に関係なく
できることを。

A スパイク
  ・「本助走」と「予備助走」(仮称)のスキル 
  (2歩助走・3歩助走にとらわれない助走)
  ・「アタッカー」主導への意識転換(助走開始決断)
  ・ネットとの距離感
  ・クイックの使い分け
(マイナステンポ、ファーストテンポ・・・そして「低イック」への気付き)
  ・練習時からのセッターとのコミュニケーション確保
  ・日常からブロッカーをつけてのスパイク練習
  ・真下に打ち込む、奥に叩き込む・・・意識的に打たせる
  ・下から手投げトスをなるべく避けて

B セッター
  ・「ハンドリング」の「幅」(「突く」・「持つ」の議論)
  ・「51」セットを生み出す=基本スキルの集大成
   (ハンドリング・姿勢など)
  ・アタッカーに「優しく」「合わせる」 
    ~「セッター主導」からの脱却
  ・アタッカーに「最高打点で」「しっかり打たせる」
  ・チーム内のすべての選手に「セッター練習」「セッター経験」を
  ・アタッカー個々の把握、理解(癖、打点、正確・・・)
  ・相手ブロッカーに、セット位置を「読まれない」ためのセット

C ディグ(レシーブ)・レセプション(サーブレシーブ)
  ・スパイカーに十分な助走をさせるための返球。
  ・セッターに対する「優しさ」
  ・高さを持ったファーストタッチの際のディグスキル
   (従来の「レシーブ練習」に盲点はなかったか?)
  ・ブロックとの連動
  ・レセプションシフトの調整
  ・ネットの上から打たれるボールで

D  ブロック
  ・ブロックシステムのバリエーションの理解
  ・瞬時における、相手からの「情報収集」能力
  ・状況に応じた「選択判断」能力
  ・「スイング・ブロック」の可能性
  ・「テンポ」を理解するためのブロック練習
  ・ブロッカーのラリー中の「眼」の動き (相手選手・ボール・セッター・・・切り替え)

E リベロ
  ・「セカンド・セッター」としての能力
  ・オーバーハンドの能力向上
  ・自チームブロックとの連動しての「コート守備」「トータルディフェンス」
  ・「後方支援」(常に情報や伝達を行う役割を担う)

G サーブ
  ・サーブミス叱責論、サーブミス回避論からの脱却
  ・その後のブロックとの連動
  ・強く打って崩す、弱くって崩す。何を?→「相手の攻撃を」

G 練習の視点
  ・脱「やり過ぎスモールステップ」
  ・脱「コンテスト練習」
  ・攻防練習の積み重ね (選択判断・連動・因果関係・スキルチェーン)

(2012年)