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TETSU.co/VBコーチング・レポート

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バレーボールの練習やコーチング、育成についての考察や実践報告などをアウトプットしていきます。
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#コーチング

コンビネーションや組織力について

与えられているうちは発揮できない生かされない 「セカイヒョウジュン」(世界標準)といわれているものでも、頭ごなしに指導者からやらされたら、どんな戦術ができるようになっても、相手への対応とは違うジブンタチノバレー状態になってしまいます。スイングブロックッコンテスト、ファーストテンポ発表会、リードブロック披露会になってしまっては意味がないということです。  世界のバレーボールの中で・・・「世界で」とつけちゃうと、何か偉そうな感じがするので、そもそものバレーボールというチームスポ

TOSSというよりSET。セットプレーである。

日本のセッター「トス」から「セット」へ・・・「アシスト」という言葉は、サッカーやラグビーでよく聞かれる言葉です。 サッカーで言えば、得点を生み出すパス、得点に大きく関わるパス、という感じで使っているのかなと思います。  世界のサッカーでは、巧みなパス技術で、味方を走り込ませてゴールへと導き、ゲームの流れを作ることができ、これらの技術を持つ選手をイタリア語では「マエストロ(演奏家)」と言うんだそうです。  思えば、バレーボールでも、ブラジルのレゼンデは、「選手はソロじゃなく、オ

バレーボールのゲームとビギナー(初心者)

「期待しか」ないという認識に立てるか・・・ バレーボールの初心者にとって、ゲーム(試合)に抱くある種の恐怖感や絶望感みたいな、独特な感覚というのがあると思います。そこからやってくる、極めて消極的なプレーや委縮し身体が硬直したぎこちなさというのは、ともすると外から見ていると、何とかならぬものかと思うこともあるのが正直なところです。  しかしそんな彼らを外からみていて、「何とかならないものか?」という思いも、結局は選手目線ではない、上から目線であるということになると思います。思

バレーボールにおける、「考える力」「基本」 の再検討

今回は「考える力」と「基本」というものを再検討してみようと考えました。 「考えろ」「基本」とはよく言うけれど・・・ サッカーでいえば、ドイツの躍進と育成システム、かつての日本代表監督のオシムの考え方、昨年注目されたラグビー日本代表のエディー・ジョーンズの考え方、バレーボールでも近年増えてきたVリーグの外国人監督たちの考え方・・・。いずれにおいても、日本のスポーツ選手には、「考える力」の弱さが指摘され、トップ選手であっても、「考える力」をもう一度鍛えなおさねばならないというこ

コーチのメンタルマネジメント ~怒りに支配されそうになってきたら

デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条 1.子どもたちはあなたのモノではない。 2.子どもたちはサッカーに夢中だ。 3.子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。 4.子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。 5.あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。 6.アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。 7.子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。 8.コーチは子どもの心に