ホテル代が高騰して払えない問題の解決法は3つしか無い（下書き）

最近海外のホテル代が高騰していて、大学の出張旅費の規程では赤字になるという問題がある

そもそも大学教員の出張は費用対効果が見えにくい

現実には一流論文が通る通らないは世界の潮流できまる
世界的にはこの出張と学会と交流が大きな影響を果たすので、世界の一流笑を目指すなら避けては通れない
日本はむしろ海外の学会で存在感を失っている

出張代はけっこうザックリしている
日当とかもでるので黒字になることも理論上あり得る（実際の話は語弊がある）
もともとは黒字が出るのもおかしいと言えばおかしい
でも赤字になるなら誰も出張しなくなる
現状の存在感を失いつつある中でそれをやれば凋落は避けられない
例え黒字になっていてもお土産や懇親会まで含めて黒字になることはほぼ無い

同じ出張でも大学の支払いは段違いに違う
例えば東京から福岡や札幌の市内に行く出張なら
（Ａ）日帰りLCC　往復２万円でもいける
（Ｂ）日帰りANA・JAL　前割　３～４万円
（Ｃ）日帰りANA・JAL　ビジネス割り（普通運賃）１０万円
（Ｄ）１泊安いホテル＋ＬＣＣ　３万でいける
（Ｅ）１泊ＡＮＡ・ＪＡＬ＋まともなホテル＋日当　１２万でも足りない
同じだけ学会に参加していても、２万円～１２万円と、交通費は実に６倍も変わってくることになる

正直なところ、大学が貧乏を自称するなら高い飛行機やまともなホテルを使うのはどうよ、という意見にはうなずく方である
一方で様々なコストものっていて、例えば（Ａ）・（Ｂ）の場合、日程変更があると自腹で払うことになる　飛行機が飛ばなかった場合の補償もほとんど無い　要するに赤字になる可能性は高い
ちなみに、キャンセル料などの赤字は科研費で支払うことが出来ると明記されているが、実際には支払われないケースが多々ある
（冷静に考えると詐欺案件で消費者庁から注意が出る話だね）
これは大学の事務が、「キャンセル費を支払うに足る理由書」を求めるからで、ほぼ突っぱねられる
東日本大震災で飛ばなくなった飛行機代のキャンセル料も通らなかったという話も聞いたことがある
大学で通らないという話の裏側に、大学からもっと上の文科省やＪＳＴに伺いを立てて通らないことがあるから、等の理由があるかもしれないが、大学の人間としては許されない話である
そのため、我々はよりキャンセル料の安い、実際のコストの高い航空券を買ってトータルでムダな支払いが増えることになる
もちろんホテル代だってキャンセル料の安いところほど値段が高くなる

じゃあ大学の先生がかわいそうかというと、そんなに単純な話では無い
学会に来ていても全く会場に来ないでホテルで寝ていて、夜になると飲み会にだけ現れる人もいる
案外そういう人はホテルで集中して論文を書いていたり、逆に学会会場に来てもろくに話を聞かず、質問もせずうたた寝している人もいる
高いホテルに泊まるのも、猛烈な仕事をするためだったり、体調が悪い中万全の準備をして次の日の発表に備えるためだったり、ＶＩＰを捕まえてネットワークを広げるためだったり、学生に強烈な思い出を与えてやる気を出すためだったり、することもありうる
要するに成果がはっきりしていないので、そもそも出張旅費が役に立っているかどうかもよくわからない

解決策1、真の成果主義
給料から出張する、成果に対して十分な給料を支払う
それなら海外出張は投資だし、実際十分な給料があれば自腹で行く
高いホテルも自腹なら問題では無い
今は良い業績を上げても給料は大して変わらないので、学会行き損になっている

解決策2、真の決済
大学事務が旅程を決め、飛行機を予約し、支払う
筋としてはこれが正しいが、正直、事務に出来ると思えない・・・
旅程には乗り換えに失敗するリスクや飛行機内で仕事する、休憩して発表に供える等も含まれている
実は途中で観光するとかマイルのステータスを上げるとかポイントためるとかも含まれている、これが問題
でも途中で寄る大学の先生とちょっとご飯を食べることが交流の一環であり、なんなら学会本体よりも価値があったりする
キャンセル、旅程の変更、空港行きの電車の遅れ、宿のキャンセルなど、細かいことを全部退所してもらう必要がある
飛行機の予約などで間違って取ってキャンセル料が発生したりするが、事務はこういうミスを徹底的に避ける　そのために、実際の運用は、予約だけ事務がして決済ボタンを僕らが押すとか、異常なプロセスを取りかねない
要するに事務の要求するレベルの精度笑で出張手続をしていたら人件費がいくら合っても足りない

解決策3、上長の決裁と上長の成果主義
正直なところこれが一番の解決策だと思う
会社は基本これ
助教・准教授は教授の決裁を取ってOKならOK
３段階以上やらない、事務は教授がOKならOK、サポートだけ
不正があったら教授が責任を取る、降格を含めた厳罰
教授の出張が問題、基本は学科長の決裁で良いはず